東京六大学リーグの法大の新主将に就任した今泉颯太内野手(3年=中京大中京)とエース左腕の尾崎完太投手(3年=滋賀学園)が15日、神奈川・川崎市の同校グラウンドで来年の抱負を述べた。
今秋のリーグ戦は、勝ち点1の5位。「勝負どころでの一本、一球に対する思いが欠けていた。5位という現状を、しっかり受け止めなければ」と今泉は表情を引き締めた。
強い法大の復活への第一歩として「“当たり前”のレベルを上げていきたい」と話す。「リーグ戦を戦ううえで、振る舞いの部分が欠けていたように思う。1本ヒットを打ったくらいで、はしゃがない。相手に隙を与えないということが、“当たり前”のレベルアップにつながるのでは」
今年4本塁打を放った強打者は、打線の核としての期待も大きい。「春と秋に5本ずつ。1年間で10本のホームランを打てるように」と今泉。目標のプロ入りに向け「4年生の春に首位打者、ベストナインなど、形として残るものを取りたい」と気合を込めた。
最速149キロ左腕の尾崎は「力感のないフォームから伸びのあるストレートを投げる」ことを目標に、ウェートトレーニングなどで上半身の筋力強化に取り組んでいる。「今年は体力がないことに気付いたので、投げ切ることをテーマに取り組んでいます。完投であったり、ピンチでのギアアップは、体力がないと出来ませんから」
秋のリーグ戦は1勝5敗で防御率5・45。「相当悔しかった」と振り返った尾崎は、来春に向け「153キロを出して、先発した試合は全勝する勢いで」と決意を述べた。