【高校野球】ブラボーな初甲子園見えた! 由利がセンバツ21世紀枠候補に選出

W杯日本対スペイン戦の三笘薫の1ミリをホームベースで再現する由利ナイン
W杯日本対スペイン戦の三笘薫の1ミリをホームベースで再現する由利ナイン
笑顔でガッツポーズする由利の関優來投手(左)と主将の梶原琉生内野手
笑顔でガッツポーズする由利の関優來投手(左)と主将の梶原琉生内野手
打撃練習を行う由利ナイン
打撃練習を行う由利ナイン

 日本高野連は9日、第95回センバツ高校野球大会(来年3月18日開幕、甲子園)の21世紀枠候補9校を発表し、東北地区からは由利(秋田)が選出された。チームは発表を受けて同校で取材対応し「ブラボーっていう感じ」などと喜んだ。甲子園初出場の吉報を待ちながら、冬場の練習に励む。21世紀枠3校は、神宮大会枠1校を含む一般選考の33校とともに、来年1月27日の選考委員会で決まる。

 21世紀枠で初の甲子園出場が見えてきた。エースの関優来(ゆら)投手(2年)は「うれしいの一言。最近の言葉を使うならブラボーっていう感じです」と笑顔。主将の梶原琉生(るい)内野手(2年)は「先輩たちの頑張りがなかったら、この結果にはならなかった。素直に受け止めてもっと上に行けるように頑張っていきたい」と喜んだ。

 今秋の県大会で準優勝。創部15年目で初めて東北大会に進出し、準々決勝で夏の甲子園4強の聖光学院(福島)に延長11回の末に2―3でサヨナラ負けしたもののベスト8進出。結果を出しているが「打撃や守備はもちろん、声の出し方やメンタル的な部分で相手が上」と差を感じたという梶原主将は「まだまだ未熟な部分が多いので、気を引き締めていきたい」と意気込んだ。

 着々と力をつけているチームの良さについて、選手たちは「発揮力」と口をそろえる。「強豪校に比べ体力、実力、経験が乏しいのは分かりきっている」と斉藤広樹監督(46)。「3本ヒットを打てる選手よりも、1本のタイムリーポテンヒットで試合を決められるような勝負強さが大事だよ」と常日頃伝え、勝負強さに磨きをかけている。

 センバツ出場校が決定する来年1月27日まで約1か月半。冬季には雪が積もり、ビニールハウスで2~3班に分かれ基礎や打撃練習を行っている。「周りの見本になる行動を当たり前に、少しでも甲子園で勝ちにつながる練習を、チーム全員で頑張っていきたい」と梶原主将。限られた環境で鍛錬に励み、夢の舞台の吉報を待つ。

(山崎 賢人)

W杯日本対スペイン戦の三笘薫の1ミリをホームベースで再現する由利ナイン
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打撃練習を行う由利ナイン
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