【日本ハム】杉浦稔大投手1000万円減で契約更改…来季は「しっかり自分のポジションつかみ取りたい」

契約を更改し、会見に臨む日本ハムの杉浦稔大投手(代表撮影)
契約を更改し、会見に臨む日本ハムの杉浦稔大投手(代表撮影)

 日本ハムの杉浦稔大投手(30)が、“定位置確保”を来季目標に掲げた。8日、札幌の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1000万円減の推定6000万円でサインした。中継ぎでスタートした今季は16試合に登板。4月終盤から回った先発では9試合で3勝を挙げるも、ローテーション入りには至らなかった。来季は配置にはこだわらず、託された持ち場を確固たるものとし、勝利に貢献していく。

 不完全燃焼の思いが、言葉の端々に表れた。1000万円の減俸で来季契約を結び、杉浦は「ダウンは当然。本当にやることなすこと、全てうまくいかない1年でした」と今季を振り返り、悔しさを噛みしめた。

 3月25日の開幕ソフトバンク戦は1―0の8回から登板し、負け投手に。7試合に登板後、4月24日のソフトバンク戦から先発に回り3勝は挙げたが、6月以降の登板は4試合。8月4日のソフトバンク戦を最後に、1軍マウンドはなかった。3勝6敗に終わった1年を「先発だろうが中継ぎだろうが抑えだろうが、しっかり自分のボールを投げるのが基本。そこがちゃんと投げ続けられなかったのが反省点」と自戒を込めた。

 同じ過ちは繰り返さない。「僕は真っすぐがあってのピッチャー。そこをしっかりと見つめ直したい」と初心に帰り持ち味を磨く。今年は定まらなかった配置も「こだわりはない。貢献できるところでやるのが一番。先発でも中継ぎでも中途半端に終わるのが、すっきりしない。やっているうちに役割は分かってくると思うので、しっかりと自分のポジションをつかみ取りたい」。自身の欲は捨て、与えられた場で勝利に尽力していく。

 帯広出身の道産子は「この時期、本当に悔しい思いで過ごしているので。来年この時期になった時、去年があったからと思えるような来シーズンを過ごしていきたい」と思いを強くした。新本拠地・北広島で有言実行は果たす。(砂田 秀人)

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