藤井聡太五冠、棋王戦の挑戦者決定戦に初進出 羽生善治九段下し切符「盛り上げられるように」

スポーツ報知
棋王戦敗者復活戦に臨んだ藤井聡太五冠(左)と羽生善治九段(日本将棋連盟提供)

 将棋の藤井聡太五冠(20)=竜王、王位、叡王、王将、棋聖=が8日、東京・将棋会館で指された第48期棋王戦挑戦者決定トーナメント敗者復活戦2回戦で羽生善治九段(52)に128手で勝ち、棋王戦の挑戦者決定戦に初めて進出した。

 藤井は「かなり激しい展開で際どいと思って指していた。まずは第2局まで持ち込んで挑戦者決定戦を盛り上げられるように頑張りたいと思います」と話した。

 羽生は2023年1月に開幕する王将戦で挑戦者になっており、本局は藤井と羽生の王将戦七番勝負の前哨戦でもあった。軍配は藤井に上がり、両者の通算対戦成績は藤井の7勝1敗に。藤井は番勝負へも意味を持つ1勝をつかんだ。羽生は「何が悪かったかは、まだ分からない。まだまだ力が足りないなと思いました」と肩を落とした。

 19日に第1局が行われる佐藤天彦九段(34)との挑戦者決定変則二番勝負では、佐藤は1勝すれば、藤井は連勝で、渡辺明棋王=名人=(38)への挑戦権を得る。棋王を獲得すると、藤井は年度内に六冠を達成する。

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