【記者コラム】W杯取材対応は「務め」か「負担」か 過去最大のコメント量に見る森保Jのプロ意識

スポーツ報知
W杯で報道陣の質問に応える森保一監督

 【ドーハ(カタール)7日=内田知宏】森保ジャパンの帰国を出迎えるため、成田空港には多くのファンが駆けつけたという。森保一監督らは拍手で出迎えられ、多くの労いの言葉が向けられたと、国内で取材にあたる記者から聞いた。目標のベスト8には届かなかったが、W杯優勝経験のあるドイツ、スペインなど強豪に立ち向かい、勝利する姿に心を動かされた人が多かったのだと推察する。

 そこに影響したか定かではないが、選手が発した言葉の量も多かった。6回のW杯取材で、体感としては過去最大だった。中3日の試合間隔。その3日で26人の選手(病気は除く)が少なくとも一度は取材を受けるスケジュールが組まれた。試合日以外は、オンラインで2選手が対応。森保監督は試合前日、当日の公式会見の他に、試合翌日も報道陣の前に立った。

 広報責任者は、日本サッカー協会の多田寛さん。「森保さんが選手たちに積極的なメディア対応を呼びかけている。日本サッカーを盛り上げるために。メディアの皆さんの後ろには、多くのファンがいることを伝えています。監督がそういう考えなので、選手たちも積極的に発信しているのではないでしょうか」。

 取材対応はプロの務めか、負担か。特に国を背負って戦うW杯では、毎大会のように考えさせられるが、今大会は考えることはなかった。「負担」を見せる選手は、大会を通じていなかった。

 特に印象に残るのは、MF柴崎岳がクロアチア戦前に口にした言葉。不出場が続く中「今(個人的な悔しさを)話すタイミングではない」と言い、「今は本当に日本代表チームが勝つことだけにフォーカスしています。そういった気持ちでいます」と続けた。そして「他に質問はないですか?」と見渡してからその場を離れていった。

 ピッチでも、そこから離れても彼らはプロだった。

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