巨人の副主将・吉川尚輝内野手(27)6日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、大幅増で更改。打率3割とゴールデン・グラブ賞を目標に設定。巨人は全選手が契約更改を終了した。
吉川は背筋を伸ばした。「今年の成績以上を目指して頑張っていきたいですし、来年が本当に勝負だと思うので、しっかりこのオフの期間にやっていきたいと思います」。今季は132試合に出場してチームトップの打率2割7分7厘。年俸3700万円から、ほぼ倍増の7000万円でサインした。二塁手として120試合以上にスタメン出場したのは、球団では05年の仁志敏久以来17年ぶりだが、次はさらなる高みを目指す。
来季の目標については「打率3割とゴールデン・グラブ賞を目指してやっていきたいなと思います」ときっぱり。巨人の二塁手が打率3割、ゴールデン・グラブ賞をダブルクリアすれば、84年の篠塚以来39年ぶりとなる。プロ入りから数年は度重なるけがに泣かされたが、フィジカルの強化によって近年は故障も減り、潜在能力を発揮しつつある。パフォーマンスをより高いレベルで維持できれば、偉業も夢ではない。
副主将として、主将の岡本和とともに先頭に立つことも求められる。「和真を少しでもサポートできれば。役職を監督にいただいたので、自覚、責任はより一層あります」。チームの命運は両雄にかかっている。(尾形 圭亮)