【こちら日高支局です・古谷 剛彦】庭先から市場へ移る取引 22年北海道市場総括

スポーツ報知

 22年の北海道市場は、5月24日のトレーニングセールを皮切りにセレクション、サマー、セプテンバー、オータム各セールが開催された。セレクションは11年ぶりに2日間、セプテンバーは2年ぶりに3日間開催。馬の成長に合わせる、いわゆる適期上場がようやく形となり、まだ課題はある中でも上手にサマーの上場頭数を分散させることができた。セレクションは2日間開催で上場頭数が増えたとはいえ、17年桜花賞馬レーヌミノルの子(牡、父ブリックスアンドモルタル)が上場されたことを含め、選りすぐりのラインアップのもと、史上初となる売却率9割超え(90・34%)となり、48億5300万円(以下税別)の市場レコードを記録した。

 サマーとセプテンバーは上場申込を同時にまとめたため、販売申込者が適期上場を考慮し、セプテンバーに回ったケースもあったと聞く。実際、サマーの上場頭数は昨年より99頭減った。その中で売却率は歴代2位の77.45%、売却総額は63億8610万円のレコードだった。セプテンバーは4年連続7割超え(77・78%)を誇り、売却総額は19億150万円の歴代2位。オータムは11億7430万円、売却率77・23%だったが、再申し込みの2日目も活発な取り引きが行われたように、かつての売れ残り感のあったイメージが完全に払しょくされている。

 昨年と同じく、1歳市場が活況だと、2歳トレーニングセールは上場頭数の確保が難しい。それでも、今年のトレーニングセールは昨年より10頭増の134頭が上場され、96頭が落札された。売却率は5年ぶりに7割を超え(71・6%)、売却総額は6億9940万円と前年より1億730万円増と上々の結果だった。

 今年の北海道市場のトータル成績は、オータムの再申込を考慮して延べ2629頭が上場され、2059頭の落札。売却総額150億1430万円、売却率78・32%をマークした。セプテンバーの段階で前年の売却額を上回り、初めて年間で150億円を超えた。上場頭数もレコードだったことを考えると、庭先から市場へ取引の形態が移り、購買者もセリを楽しむ空間ができている。

 来年もトレーニングセールからスタートする。札幌競馬場が一部工事を行っているが、厩舎地区からパレードリンクまでの導線は確保できるメドが立っているとのことで、引き続き札幌競馬場で開催する予定となっている。右肩上がりの結果がいつまでも続くという気持ちはなく、危機意識を持った上で来年の市場に取り組むと、古川雅且市場長もオータム終了後に気を引き締めていた。(競馬ライター)

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