◆カタールW杯▽決勝トーナメント1回戦 日本代表1―1(PK1―3)クロアチア代表(5日・アルジャヌーブ競技場)
【アルワクラ5日=星野 浩司】日本代表は史上初の8強をかけた決勝トーナメント1回戦でクロアチアに1―1の延長戦でも決着がつかず、PK戦1―3で敗れた。
遠藤航(シュツットガルト)は先月27日のコスタリカ戦で右膝に痛みを訴えたが、今月1日のスペイン戦に途中出場して実戦復帰。この日は延長戦を含めて120分プレーし、ボランチとして攻守で奮闘した。
◆遠藤に聞く
―PK戦で敗れた。
「もう蹴りたい人が蹴るってところで、仲間を信じるしかなかった。とにかく蹴った選手のことは責められないし、チームとしての結果なので。それを受け入れなきゃいけない。PK戦まで持ち込んでしまったところが良くなかったというか、PKはしょうがなかったかなと思う」
―最後の円陣で森保監督から言葉は。
「自分たち選手に対して、よくやったということは言ってくれました。日本サッカーは成長しているということ、もちろんここで負けてしまったことに関しては悔しさはありますけど、顔上げて帰ろうということでした」
―モドリッチについて。
「最後はちょっと(運動量が)落ちて交代してましたけど、パフォーマンスは落ちてはないかなと思います。彼の所で落ち着くし、たぶん自分で試合をコントロールして、後ろでゆっくりボール回したりという感じはありました」
―個の力では通用していた。
「最後のディテールのところだと思うんですけど、クロアチアには対等にやれたと思っている。日本代表の選手のクオリティーは高くなっていると思うし、所属クラブが海外でも多くなってきていることを含めると、それぞれの経験は所属クラブでしているのかなと思います。ここでようやく世界と対等に戦える土台に乗ったのかなと思います。ここからさらに欧州でやる選手がもっともっと増えないといけない。20人、30人、2チーム分ぐらい作れるぐらいのクオリティーを持ったチームがさらに上に行けると思う。そういう意味では、成長はしているとは思いますけど、まだまだベスト8に行くには足りなかったと思います」
―4年後のW杯へ思い。
「この代表チームになってから自分のポジションを勝ち取って、ある意味リーダーというか、引っ張っていく思いは予選の時から芽生えてはいたので、できるだけ麻也さんやベテランの選手をサポートしていけるようにと意識していたし。彼らがどれだけやるのかまだ分からないし、まだまだサポートしたいのはありますけど。今回ベスト8にベテラン選手を連れて行きたかったなというのはあります」
―背中で見せていく。
「そこはもうずっと自分がやり続けている部分。前回のロシア(W杯)から海外に出て、そんなに早く移籍したわけではないけど、これだけやれるところを示せたと思っている。ここにいる代表選手だけじゃなく、Jリーグの選手ももっともっと出て行ってほしいし。自分のモデルというのを参考にしてもらえれば」