◆第3回東西選抜対抗交流戦最終日 ▽第2戦 関西選抜5―3関東選抜 ▽第3戦 関西選抜5―4関東選抜(4日、兵庫・淡路佐野運動公園第一野球場)
関東地区の女子硬式野球リーグ「ヴィーナスリーグ」と、関西地区の「ラッキーリーグ」の選抜チームによる“東西オールスター”が2試合行われ、関西選抜がいずれも逆転で連勝、前日と合わせて3勝0敗で終えた。
第1試合(第2戦)、初回に1点を先制した西軍は3回に東軍に逆転を許したが、すぐに反撃。4回1死満塁から前田桜那(阪神タイガースWomen)の適時打で追いつくと、続く木瀬悠里(東近江バイオレッツ)の勝ち越し打など一挙4点を挙げて試合を決めた。
第2試合(第3戦)も2回に東軍が2点を先制するがその裏に逆転、5回に追いつかれたが、前田葵(阪神タイガースWomen)の適時2点打で突き放した。西軍の主将を務めた中田友実(淡路BRAVEOCEAN)にとって、この試合は現役最後の試合。「勝ち越せれば良いかと思っていましたが、バッティングもピッチングも良くまさかの一番いい結果になりました。女子野球って関東のイメージがあって、それが関西もレベルが上がっていいことだと思います。悔いの無い(最後の)試合になりました」と語った。
会場には巨人女子チームの宮本和知監督も訪れ、3日の第1戦の前には始球式に登場した。20年の第1回から3年連続で視察しており、関西の強さを「昨年の阪神タイガースWomenの参入で関西の層が厚くなり、相乗効果を生んでレベルが一回り上がった」と分析。この大会には巨人から山下陽夏、島野愛友利の2人が参加していたが、「ジャイアンツも松本(哲也)コーチがいますから、足を生かして来年は関東選抜に一人でも多く選ばれるようにしたい」と来季を見据えた。