◆柔道 グランドスラム東京大会 最終日(4日・東京体育館)
男子100キロで東京五輪金メダルのウルフ・アロン(了徳寺大職)が初戦敗退を喫した。2回戦でイタリア選手と対戦。腰を引いて防御姿勢を取りながら、組み際で技をかけてくる相手を攻めあぐね、2分48秒で3つ目の指導を受けて反則負け。「かなり距離を取りながら、袖釣り込み腰とか逆の大内刈りとかをかけてきて、それをこじ開けることができなかった」と肩を落とした。
東京五輪後、初実戦となった10月末の講道館杯では3位。五輪以来の国際大会だった今大会でも悔しい結果に終わった。金メダリストとして研究される立場でもあり「一皮も二皮もむけていかないと、この先、勝てない。もう少し柔道に対してひたむきに取り組んでいく必要がある」と痛感。来年の世界選手権代表争いへ、今後も連戦が見込まれる。「今日の試合で得た感触をしっかりと体に刻み、試合でぶつけられるように準備していきたい」と気持ちを奮い立たせた。