広島の新井貴浩監督が3日、広島市内のホテルで開かれた球団OB会総会に出席した。総会には、元監督の山本浩二氏やOB会長の大野豊氏らが出席。「来季たくさん喜んでもらえるように、そして『俺たちのカープってすごいだろと』誇ってもらえるように、自慢してもらえるようなチームを作っていきたいと思います」と誓いを立てた。
新井監督が一番、強調したのは今季まで指揮を執った佐々岡前監督への思いだ。この日は欠席となったが「佐々岡さんが苦労して苦労して、いま芽が出ている選手はたくさんいると思う。それを自分が佐々岡さんから引き継いで、きれいな花を咲かせていかないといけないと責任を感じている」と先輩指揮官に敬意を表した。
会場には10~14年にチームを率いた野村謙二郎氏の姿もあった。野村氏は優勝に導くことこそできなかったが、引き継いだ緒方孝市氏が率いた16~18年にチームはリーグ3連覇。そのとき、主力メンバーだった新井監督は「謙二郎さんは優勝できなかったですけれども、緒方さんにたくさんの選手を残してくれました。私が頑張って結果を出すことで、苦しんだ佐々岡さんも喜んでくれるのかなと思う。おそらく、来シーズンの下馬評は低くなってくると思う。そっちの方が燃えますし、見てろよ! と今から燃えています」と決意を新たにした。