【女子野球】淡路島で東西リーグ選抜が対抗戦、西軍が先勝

淡路島で初めて行われた“東西オールスター”で親交を深めた、関東ヴィーナスリーグと関西ラッキーリーグの選抜選手(カメラ・軍司 敦史)
淡路島で初めて行われた“東西オールスター”で親交を深めた、関東ヴィーナスリーグと関西ラッキーリーグの選抜選手(カメラ・軍司 敦史)

◆第3回東西選抜対抗交流戦第1日 ▽第1戦 関西選抜5―4関東選抜(3日、兵庫・淡路佐野運動公園第一野球場)

 関東地区の女子硬式野球リーグ「ヴィーナスリーグ」と、関西地区の「ラッキーリーグ」の選抜チームによる東西対抗戦が3日、兵庫県淡路島で行われ、第1戦は西軍が勝利した。

 コロナ禍で大会中止が相次いだ一昨年に、試合の少なかった両リーグの交流を兼ねて始まった“東西オールスター”で、一昨年の和歌山県田辺市、昨年のジャイアンツ球場に続き、今年は関西を舞台に行われた。序盤に3点をリードした西軍は4回に東軍の猛攻を受けて一時逆転されたが、4回に追いつくと、8回2死二塁から中江映利加(阪神タイガースWomen)の適時打で勝ち越した。

 淡路市は、女子プロ野球(現在は消滅)のディオーネが15年から3年間本拠地としていたこともあって女子野球熱が高く、全日本女子野球連盟が全国12都市を認定している「女子野球タウン」の1つになっている。かつてディオーネでプレーしていた東軍先発の里綾実(ライオンズレディース)にとっても思い出の地。女子プロ時代以来5年ぶりの“凱旋(がいせん)登板”では立ち上がりを攻められ2回を4安打3失点と結果を残せなかったが、「当時応援してくださった方が声をかけてくださったり、久しぶりに見る顔もあったのでホームに帰ってきた感じ。明日も投げられれば今年最後なので、締めくくれるようなピッチングでリベンジしたい」と振り返った。

5年ぶりに淡路島で凱旋(がいせん)登板したライオンズレディースの里綾実(カメラ・軍司 敦史)
5年ぶりに淡路島で凱旋(がいせん)登板したライオンズレディースの里綾実(カメラ・軍司 敦史)

 ディオーネは18年に愛知に移転したが、その後に元女子プロ選手らがクラブチーム「淡路BRAVEOCEANS」を設立し、この球場などを中心に活動している。今回、西軍の主将を務めた中田友実は、女子プロ消滅後に淡路島の人の温かさにひかれてBRAVEOCEANS入りした選手の1人。「みなさん応援してくれて、勝ったら家族のように喜んでくれるので、淡路で野球を続けたかった。ここにいると幸せな気分になれるので、(東軍の選手も)ハッピーな気分になってもらえたら」と語った。

 4日は7イニング2試合が行われる。

淡路島で初めて行われた“東西オールスター”で親交を深めた、関東ヴィーナスリーグと関西ラッキーリーグの選抜選手(カメラ・軍司 敦史)
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