ヤクルトの西田明央捕手が2日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、200万円減の2000万円でサインした(金額は推定)。
12年目の今季は、10試合の出場にとどまり、13打数4安打の打率3割8厘、0本塁打、1打点。「もっと野球がうまくなりたいと思った一年ですね」と悔しさをにじませた。
色紙に記した「諦めない」の意味を問われた時には言葉を詰まらせ目頭を熱くした。「坂口さんがやめる時に、バットに諦めるなって書いてくれたので。心折れそうな時もありますけど、頑張りたい」。
「家族みたいな存在」と慕う坂口智隆外野手が今季限りで現役を引退した。その報告を受ける際に、自身のバットに“諦めるな”と書いてプレゼントされた。ファームで一緒に過ごす時間も多く、「もう一緒に野球できないですけど、その分、頑張りたいなと思います」と坂口の思いも背負う。
打撃向上のため、坂口の助言を受けて、昨年の自主トレからバットを、33・5インチ(約85・1センチ)から35インチ(約89センチ)に変更。約4センチ長くすることで「ゆっくり大きく振るようになって、打席での間が生まれた」と手応えを実感した。
目指すのは坂口と同じ20年の現役生活。「1軍の舞台で活躍してなんぼのプロ野球選手。やってやろうって」と覚悟を強めた。