3日開幕のGS東京に「パワー!」 なかやまきんに君と異色コラボ…全柔連TVに登場

スポーツ報知
なかやまきんに君

 柔道のグランドスラム東京大会は3、4日に東京体育館で開催される。全日本柔道連盟(全柔連)では金メダルラッシュに沸いた昨夏の東京五輪後、国内で初となる国際大会の盛り上げに向け「踏み込む、一歩。次のニッポン柔道。」をコンセプトにさまざまなプロモーション活動を展開している。担当者によれば「連盟発信で単一の大会のプロモーションを仕掛けるのは初めて」の試みだという。

 大きな軸となっているのが昨年6月に開設したYoutubeの公式チャンネル「全柔連TV」だ。大会に向け、「パワー!」のネタでおなじみ、お笑い芸人のなかやまきんに君とコラボ。世界選手権代表の斉藤立、角田夏実らと柔道を体験し、魅力を伝える動画を制作した。また、五輪女王の阿部詩と、柔道が題材のアニメ「もういっぽん!」主人公の園田未知役で人気声優・伊藤彩沙とのスペシャル対談動画も公開した。

 キヤノン株式会社と連携し、最新技術も活用した。グループ会社のキヤノンマーケティングジャパン株式会社が参画するスポーツ庁「スポーツ×テクノロジー活用推進事業」の一環として、100台を超える4Kカメラで被写体をデータとして取り込み、3Dモデル化する「ボリュメトリックビデオ技術」を用いて、五輪金メダリストの大野将平やウルフ・アロンが技を繰り出す迫力満点の動画を配信。会場でも同技術で撮影した映像を、畳の下からの視点といったさまざまな角度から直感的に視聴できるブース「JUDOオール・ビュー」を設置する。

 これらの施策には、全柔連が昨年12月に募ったWEBアンケートで寄せられた約1万8000人の声を反映された。柔道観戦を幅広い層に楽しんでもらうためには「ルールをわかりやすく解説する」「家族で楽しめる」「選手と触れ合える」「盛り上がりが感じられる」といった要素が求められていることが判明。その一環で、伊藤彩沙やラグビー元日本代表・五郎丸歩氏がゲスト出演する場内解説サービスも実施する。

 競技人口が年々減少傾向にある中で、担当者は「普及は土台。興味の入り口を広げていきたい」と意気込む。ライト層にも魅力をアピールし、まずは満員の会場の実現を目指す。

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