広島の秋山翔吾外野手が2日、マツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、3年契約2年目となる来季は現状維持の推定年俸1億5000万円でサインした。
「納得できるような数字ではなかった。どういうシーズンだったとしても、しっかり対応して結果を出す姿というのは、もっと見せたかったなという思いはある」
今季途中に3年ぶりに日本球界に復帰。出場44試合で打率2割6分5厘、5本塁打、26打点。へんとう炎などのを理由に2度の離脱もあり、不本意ではあったが、広島で特別な「原爆の日」でもある8月6日の阪神戦(マツダ)で移籍後初のサヨナラ打、9月6日の中日戦(バンテリンD)で決勝3ランを放つなど、存在感は発揮した。
35歳シーズンとなる来季は新井新監督のもとでプレーする。「トップが代わる。若い選手が、こういうタイミングで出てくる可能性がある。レギュラーで出る選手は、それを跳ね返していかなきゃいけないところもある。このキャリアになって、ゼロからというか、長く続ける上でも、こういう切り替えの年の入りは大事だと思う」。若手の台頭も意識しながら「途中交代OKという考えになっていくと、淘汰されていく。とにかくグラウンドに立ち続ける」とメジャー挑戦前の19年まで西武で5年続けたフルイニング出場にも意欲を示した。