柔道のグランドスラム(GS)東京大会(3、4日・東京体育館)に出場する男女日本代表が2日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで練習後に取材に応じた。
女子52キロ級で東京五輪金メダルの阿部詩(日体大)は10月の世界選手権を制しており、GS東京も勝てば来年の世界選手権代表に内定する。世界選手権から約2か月と厳しい日程だが「コンディションの面ではきつい部分はあったけど、絶対に勝たないといけない試合だと思って準備してきた。しっかり勝ちきりたい」と決意を込めた。
この日の朝にはサッカーW杯で日本代表がスペインから金星を挙げ、苦しい状況から決勝トーナメント進出を決めた。「本当に不可能なことはないんだなと、私もすごく刺激をいただいた。今日も朝からスペイン戦を見てやる気をもらって調整に挑んだので、いい準備ができている」。五輪女王は声を弾ませ、4日に行われる自身の試合へ闘志を高めていた。