渡辺徹さん、亡くなる９日前に最後のインスタグラム更新…秋田で心臓病の講演会「ゆっくり旅を楽しんだ」

　俳優の渡辺徹さんが１１月２８日午後９時１分、敗血症のため死去した。６１歳だった。所属する文学座が発表した。

　渡辺さんのインスタグラムは、亡くなる９日前の１１月１９日の投稿が最後。それまで毎日のようにアップしていたが、更新が途切れていた。

　その１１月１９日の投稿では、秋田で行われた医療フォーラムに特別ゲストとして出席したことを報告。「心臓病とともに元気に生きる」というテーマで、２０２１年５月に心臓の大動脈弁狭窄（きょうさく）症の手術を受けた経験を語った。その講演会のポスターの写真などを添えて「秋田大学医学部関係の皆さんには大変お世話になりました」と感謝した。

　そして「久しぶりの秋田訪問であった。昨夜遅くに飛行機で入り、帰りは新幹線でゆっくり旅を楽しんだ」と報告し、「秋田駅で駅弁を購入」したお弁当の写真をアップ。「秋田の方に聞いたのだが『サキホコレ』というのが今一押しのブランド米らしい」とご当地の秋田米を堪能し「お米はふっくらとして甘味を感じた。オカズは秋田名物いぶりがっこなどが入り、ホッとする弁当であった」と感想をつづった。

　この投稿に、妻でタレントの榊原郁恵が真っ先に返信。「お疲れ様でした。お土産は…何だろう」と絵文字付きでコメントし、仲の良さをうかがわせた。

　この投稿後に更新が途切れたことから、フォロワーからも「しばらく投稿ないですが、お忙しいのかしら。体調崩されてないと良いのですが…」という心配の声も寄せられていた。そして１２月２日に渡辺さん死去の報道があると、コメント欄には「嘘ですよね」「信じられません」「あまりにも早すぎて、突然の訃報に言葉を無くしてしましました」などとファンから続々と悲しみの声が集まった。