広島OBで米大リーグでも活躍した黒田博樹氏(47)が1日、広島市内で球団アドバイザーとして契約を結び“黒田2世”の育成に意欲を示した。松田オーナーとの会談では、ドラフト1位右腕の苫小牧中央高・斉藤にも話題が及んだという。契約は来年元日付。年明けからスタートする新人合同自主トレで指導する可能性もありそうだ。
“盟友”新井監督の熱烈オファーに根負けする形で就任が決まった。「鈴木(球団本部長)さんもそうですけど、本当に何度も、しつこいぐらいのお電話をいただいた。僕自身も4、5年は結果が出ずに苦しい思いをたくさんした。経験してきたことが少しでもプラスになれば」。非常勤で主に若手の指導サポートの役割を担うほか、メジャー時代の経験から新外国人調査の面でも期待される。
契約は1年ごとの更新ながら、鈴木本部長は「死ぬまでやってくれればいい(笑い)」と事実上の“終身雇用”。「自分のペースで自分なりに」と黒田氏。表舞台に姿を見せる機会は多くないものの、低迷脱却のカギを握る影の存在となる。(畑中 祐司)