前回の箱根駅伝優勝に貢献した青学大の勝亦祐一コーチが来年度から静岡・飛龍高監督へ 原晋監督も「応援」

スポーツ報知
来年度から静岡・飛龍高の監督に就任することが決まった青学大の勝亦祐一コーチ

 今年の第98回箱根駅伝で2年ぶり6度目の優勝を果たした青学大の勝亦祐一コーチ(52)が来年度から静岡・沼津市の飛龍高の男子駅伝チーム監督に就任することが30日、分かった。勝亦コーチは2020年4月に同じ静岡の加藤学園高の監督から青学大コーチに転身。原晋監督(55)とチームを陰で支えた。3年ぶりに高校の指導者に復帰する勝亦コーチは「青学大で学んだことを生かし、3年後には全国高校駅伝出場を目指します」と意欲。「ただ、今は青学大のコーチとして箱根駅伝連覇のために全力を尽くします」と表情を引き締めて話した。

 勝亦コーチは加藤学園高の監督時代は、2013年からチームを3年連続で全国高校駅伝に導き、15年には8位入賞を果たした。順大出身の勝亦コーチ自身は、選手としての陸上経験はなく水泳選手だった。陸上出身の監督とは異なった視線で選手を育成した。加藤学園高出身の主な教え子としては、男子マラソン日本歴代21位の2時間7分27秒の自己ベストを持つ下田裕太(26)=GMOインターネットグループ=、同65位の2時間8分20秒の自己ベストを持つ藤曲寛人(25)=トヨタ自動車九州=、今年の全日本実業団女子駅伝のエース区間の3区で区間5位となった渡辺菜々美(24)=パナソニック=らがいる。

 20年に青学大コーチに転身した後、東京・町田市の選手寮で生活し、原監督や選手を献身的にサポートした。「原監督の下でコーチを務めさせていただき、勉強になることばかりでした。もう一度、高校生を教えたいと考えるようになりました」と勝亦コーチは話す。

 相撲部、ボクシング部、水泳部などが全国トップクラスの実力を持つ飛龍高は来年度から男子駅伝チームを本格的に強化する。その指導者として勝亦コーチに白羽の矢が立った。3年前まで勝亦コーチが監督を務めていた加藤学園高と飛龍高は同じ沼津市にあり、しかも、敷地は隣接している。勝亦コーチはかつて指導していたチームにガチンコ対決を挑むことになる。「来年度に入学してくる生徒が3年生になった時には静岡で一番になって全国高校駅伝に出場できるように頑張ります」と勝亦コーチは意欲的に話す。

 ただ、現在は青学大のコーチとして、1か月後に迫った箱根駅伝(来年1月2、3日)に向けて全力でチームを支える。「最後の恩返しで、青学大の優勝のために何でもやります」と勝亦コーチは力説する。

 原監督も「勝亦コーチを応援します」と話す。青学大で学んだ指導力が高校駅伝界でどのように発揮されるか。「勝亦監督」の再挑戦が注目される。

 ◆勝亦 祐一(かつまた・ゆういち)1970年12月1日、千葉・習志野市生まれで静岡・御殿場市育ち。52歳。愛知・中京高(現中京大中京高)から順大に進学。高校は水泳部で、大学では途中からマネジャーを務めた。95年から加藤学園高に非常勤で務め、97年から常勤講師。自身には陸上経験はなかったが、どん欲に陸上の指導方法を学び、加藤学園高を全国レベルに導いた。2020年に青学大のコーチに転身した。家族は夫人と2男1女。

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