円楽さんが眠る前橋・釈迦尊寺、月命日に弟子が墓参り 来年から6代目一門の落語会を群馬で開催へ

スポーツ報知
三遊亭円楽さんの月命日に弟子は墓参り(左から)三遊亭楽市、三遊亭楽大、三遊亭楽生、山崎住職、三遊亭楽天、三遊亭楽八

 9月30日に亡くなった落語家・三遊亭円楽さん(享年72)の月命日の11月30日、弟子が円楽さんの眠る、群馬・前橋市の釈迦尊寺に墓参りした。

 総領弟子の三遊亭楽生(45)、3番弟子の三遊亭楽市(52)、4番弟子の三遊亭楽大(41)と二ツ目の三遊亭楽天(47)、三遊亭楽八(42)が訪れ、墓前に手を合わせた。11月14日に納骨と四十九日法要を行っており、納骨後、初の月命日だった。

 円楽さんは、釈迦尊寺の山崎奎一住職(79)と50年の交流があり、前橋を気に入り、生前の楽太郎時代の2000年に同寺に墓を建立。墓石に大きく「楽」と書かれた特徴的なお墓を立てた。その後、16年に得度し、同年に、まえばし観光大使に就任するなど前橋市とゆかりがあった。

 楽生は来年から群馬・前橋で一門の落語会を開催することを報告。「6代目円楽の名前を冠した落語会を定期的にやっていきたい。一門の中で切磋琢磨(せっさたくま)している姿を見てもらって、落語の魅力やウチの師匠が残した功績を前橋、群馬の人にお伝えできれば…」と話した。来年以降に年に4回程度開催する方向で準備を進めている。

 楽市は「いろんな思い出があります、。ありがたい小言を思い出しました。師匠の稽古は理論的で細やかでした。稽古の録音を聴きやり直しています」と語った。納骨にも参列した楽大は「(お墓に)眠っているんだなと切ない気持ちになりました」としんみり。それでも「芸人は2度死ぬ。肉体的な死の後に忘れられていくことによる死と。2度目の死がないように、忘れられないように我々が頑張りたい」と決意を語った。

 楽天は二ツ目ということもあり、新しい師匠のもとで修業を行う。「(円楽さんの)弟子であることは根っこにある。忘れないで受けた教えをもとに芸人人生を送りたい」。楽八も「最初に教わった『守・破・離(しゅはり)』を肝に銘じて改めてやっていきたい」と話した。

 釈迦尊寺の山崎奎一住職(79)によると、円楽さんが亡くなってから毎日のように多くのファンが訪れ墓前に手を合わせているという。

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