【こちら日高支局です・古谷剛彦】新たに創設される3歳ダート3冠へ 地方競馬関係者の奮起にも注目

スポーツ報知
今年の交流G3で2勝をマークする兵庫のイグナイター。今後も地方所属馬の意地の走りに期待(カメラ・朝田 秀司)

 3歳ダート3冠の創設及び兵庫チャンピオンシップの距離短縮が、2024年から実施することを6月に発表された。その内容を踏まえ、11月28日はより詳細な形で、全日本的なダート競走の体系整備について記者会見が行われた。

 簡潔に言えば、2歳、3歳、古馬をマイル以下と中距離で体系をきっちり整備し、牝馬も含め、上半期と下半期で目標となるレースを定めた。その上で、ダート競馬は、地方競馬が主体となって行う上で、3歳ダート3冠や、短距離の交流G1を春に設定(さきたま杯が昇格)された。

 馬産地に立脚するホッカイドウ競馬は、6月に施行されていた北海道スプリントCが、3歳以上から3歳限定の短距離戦として、8月中旬に行われる。それに伴い、マルシュロレーヌの米ブリーダーズCディスタフの優勝で、よりクローズアップされたブリーダーズゴールドCは、9月上旬に移り、JBCレディスクラシックにより近い関係性を持つこととなる。2歳牝馬による唯一の交流G3であるエーデルワイス賞は、出走馬の質の向上を図る観点から、少しでも時期を遅らせる形で11月上旬に移行する。

 ホッカイドウ競馬は、シーズンオフがある競馬なので、2歳戦のレベルが高くても、シーズン終了とともに有力馬が賞金の高い地区へ移籍する流れがある。これは致し方ないところだが、3歳限定の短距離戦が確保された点で、牝馬の入厩率が高いホッカイドウ競馬にとって、エーデルワイス賞と北海道スプリントCの結びつきが強くなる点は注目できる。

 しかも、どちらのレースも、今回発表された重賞級認定競走(ネクストスター)が設定され、3歳春は持ち回りとはいえ、24年は門別1200メートルで行われる。輸送は慣れているので、翌年以降も積極的に狙う陣営ばかりだろう。3歳短距離の整備により、兵庫チャンピオンシップに挑む馬はもちろん、それが叶わなかった馬たちが北海道スプリントCに向けて地元で頑張る図式も、今回の体系整備において大いに期待できる。

 もちろん、JBC2歳優駿は、2歳中距離の根幹であり、南関東も23年は8月から2歳重賞が行われるなど、全国的に2歳戦も整備される。ホッカイドウ競馬はすでに、2歳中距離重賞はしっかり体系化されており、ここは何の問題もない。

 そして、28年から段階的に、すべての交流重賞を国際競走にすると、将来展望も発表された。かつての日本競馬は、馬産保護の観点から、国際化への危機感があった時もある。ホッカイドウ競馬も、ブリーダーズゴールドCが、外国産馬が出走できない時期もあった。しかし、日本馬が当たり前のように海外で活躍し、海外から熱い視線が送られる時代。セレクトセールでの海外バイヤーの関心度なども含め、今やセールで馬を上場する際、ブラックタイプ(セリ名簿に競走の格と馬名が太字で記載できる)を濃くする上で、Jpn表記のレースはリステッドに分類されてしまう。

 国内での評価と海外とで違いが生じる点は、パート1国であるが故の問題である。その中で、外国馬を迎え入れたとしても、サンドコースで力を発揮しづらい状況なら、日本馬が断然優位であり、レースの格を高めることができるなら、生産者にとっても嬉しいニュースである。

 ホッカイドウ競馬や馬産地の観点から書き綴ってきたが、今回の発表を地方競馬関係者が前向きに捉え、「中央馬なんでも来い!」という姿勢で頑張って欲しいと強く願う。(競馬ライター)

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