闘将MF前田康尋が正確なクロスと球際の強さで引っ張る…浜松開誠館・赤い稲妻(1)…全国高校サッカー12・28開幕

スポーツ報知
藤枝東との決勝で激しい守備を見せる浜松開誠館MF前田(右)

 第101回全国高校サッカー選手権が12月28日に開幕し、浜松開誠館が県代表として出場。同31日の2回戦から登場し、前回大会準優勝の大津(熊本)と戦う。「スポーツ報知」では、4年ぶり2度目の晴れ舞台に臨むメンバーの横顔を「赤い稲妻」と題して連載で紹介していく。第1回は球際での激しいプレーと統率力でチームを引っ張る主将のMF前田康尋(3年)だ。

 前田主将は左ウィングバックとして攻守に躍動。左サイドを突破してゴール前に正確なクロスを放つと、守備でも球際の強さを発揮する。県大会準決勝で静岡学園、決勝では藤枝東のサイド攻撃を体を張って止めた。豊富な運動量と厳しい表情でチームを引き締め、試合中に仲間を怒ることもいとわない、まさに「闘将」だ。

 実はキャプテンマークを巻くようになったのは今年の6月から。主将だったMF松本大樹(3年)の「陰に隠れて前に出ない選手でした」。真面目な性格で、仲間に強く意見を言うことも苦手だった。

 意識を変えたのは県総体での敗退だった。準々決勝で磐田東に1―1の末、PK戦で黒星。当時はボランチだったが「80分間何もできなかったし、PK戦も自分が外して負けた。自覚や責任感が足りなかった」。その後の選手ミーティングで「変わらなきゃダメだ」と全員で話し合い、リーダーを託された。「器じゃないと思ったけど、自分を成長させたいと思った」と、仲間の信頼を受け入れた。

 最初は厳しい言葉が言えず、「逆に褒めまくりました」。以前は自分のプレーに悩んでいたが、「チームを良くするために何が必要か」を考えて悩むようになった。DFリーダーの原田渉夢ら3年生も支えてくれた。試行錯誤の6か月を経て、現在は104人の大所帯を束ね、激しいプレーで引っ張っている。

 そんな頼れる主将は「開誠館らしい破天荒な試合を見せたい」と全国を見据えた。創部時から掲げるモットーの「破天荒」は「だれも成し遂げなかったことをやる」という意味。「強豪の大津に120%の力をぶつける。そして勝ち進む」。深紅の背番号10が快進撃の先頭に立つ。

(里見 祐司)

 ◆前田 康尋(まえだ・やすひろ)2004年6月16日、浜松市生まれ。18歳。サッカーは幼稚園から。浜松開誠館中3年夏に全国大会出場。166センチ、60キロ。血液型A。家族は両親と姉2人。

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