仲川輝人、ゴール裏で涙…横浜FMでのラストマッチ終え「いつもと変わらずピッチに立とうと」

スポーツ報知
仲川輝人

◆ユーロジャパン杯2022 横浜FM 3―3 ローマ(28日、国立競技場)

 今季3シーズンぶりにJ1を制した横浜FMは、モウリーニョ監督率いるセリエAのローマと3―3で引き分けた。

 前半9分、DF永戸勝也のクロスにDFエドゥアルドが頭を合わせて先制。同終了間際にはMF西村拓真の強烈なミドルシュートで追加点を奪った。後半には選手を多く入れ替えながら挑んだ。2―1の後半27分にはDF松原健が鮮やかなミドルシュートをゴール左へ突き刺した。終盤に2失点したが、22人が出場。来季にもつながる90分間でシーズンを締めくくった。

 同日にFC東京への完全移籍を発表したFW仲川輝人は後半開始から出場。”23番”のユニホームをまとい、同37分まで左サイドに入った。「いつもと変わらずピッチに立とうとしたし、やるべきことはマリノスのチームとして決まっているので、ぶれずに戦った。フィジカルは強かったけど、ボールを持ってる時や崩す部分はできていると感じたし、試合をしていて楽しかった」。得点は奪えずも、周囲の選手と連係を見せながら、時に自らで前へと持ち運び、ゴールへ向かう姿勢を最後まで示し続けた。

 試合後は、コールが響くゴール裏へあいさつ。サポーターの姿を見つめる目は涙を流していた。「(自分の)ユニホームを掲げてくれている人がたくさんいて、こんなにもサポーターに支えられてマリノスでサッカーをしていたんだなと。いろいろなことを思いだして泣いてしまった。さみしいけど、今日でマリノスは終わり」。専大時代に大けがを負っても獲得してくれたクラブに対する強い思い。19年には得点王&MVPに輝き、今シーズンも31試合7得点と優勝に貢献した。「忘れられない経験ができた。恩返しができたかはわからないけど、2度優勝して、少しは恩返しができたかな」とうなずく。試合後は、チームメートにお願いしたというサイン入りのユニホームを手に、取材エリアに現れた。

 今季で契約が切れる仲川に対して、クラブは春先から契約交渉を重ねてきたが、FC東京も来季の目玉補強として仲川をリストアップ。複数年契約での破格内容でオファーを提示するなど、熱意を伝えてきた。移籍については「言えない部分はあるけど、この先の人生プランを考えた時、ここがいい区切りだと思い、決断した」と理由を説明。横浜FMへの感謝を繰り返し、「体のキレも良くなってきているので、レベルアップできるように、けがと向き合いながら。次は対戦相手としてマリノスを倒す気持ちでやっていければいいかなと思う」と新たなスタートを見据えた。

 またこの日、新型コロナウイルス感染でピッチに立てなかったマスカット監督の代行で指揮を執ったオントンコーチは仲川について、「クラブにとっても重要な1人で素晴らしい選手。彼と3年間過ごし、けがを抱えながらもチャレンジングなシーズンを毎年過ごしてきた。練習中の姿勢から、大事な試合でも、インパクトを残してきた。クラブを去ってしまうことは悲しいが、これがサッカーの世界。次の新天地で頑張ってほしいし、今日はいい形で送り出すことができたのではないかと思う」とともに過ごした日々を振り返り、惜別の言葉を送った。

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