◆カタールW杯 ▽1次リーグH組 韓国2―3ガーナ(28日・エデュケーション・シティー競技場)
【アルラヤン28日=スポーツ報知W杯取材班】初戦で強豪・ウルグアイとスコアレスドローだった世界ランク28位の韓国がポルトガルに2―3で惜敗した世界ランク61位のガーナに惜敗。12年ぶりの決勝トーナメント進出へ崖っぷちに立たされた。
試合は後半ロスタイムに入り韓国がパワープレーを続け、同10分を迎えた段階で笛が吹かれた。韓国がCKを獲得した時点での試合終了だったため、選手が主審を囲んで抗議。さらにベント監督も抗議を行い、指揮官にレッドカードが提示された。ベント監督は第3戦のポルトガル戦でベンチ入りできなくなった。
2大会連続の1次リーグ敗退からの復活を狙う「アジアの虎」だったが、序盤から抜群の身体能力で攻めてくるガーナに徹底的に左サイドを狙われた。
前半24分に与えたゴール左前のFKからのサリスのゴールで1点を先制されると、34分にも左サイドを崩され、クドゥスのヘッドでのゴールで2点目を奪われ、前半だけで2失点の苦しい展開に。
頼みの大黒柱、昨年のプレミアリーグ得点王・ソン・フンミンも2人がかりの徹底マークに遭い、チャンスを作れない中、ニューヒーローが誕生した。
後半7分、今年の韓国リーグ得点王でネット上で「イケメン」と評判のチョ・ギュソンの決定的シュートをガーナGKが必死にはじいたところから流れが変わった。
初戦のウルグアイ戦後、「すごいイケメン」、「まるで韓流スター」などとネットを湧かせ、大会中にSNSのフォロワーが20倍になった全北所属のストライカー・ギュソンは後半13分、イ・ガンインの左サイドからのクロスに頭で合わせて、まず1点。その3分後には左からのクロスにまたも頭で合わせ、ゴールネットを揺らし、同点とした。
しかし、23分、クドゥスにこの日2点目を決められ、終盤の猛攻も実らず、息の根を止められた。
後半40分を過ぎると、韓国はパワープレーに。ロスタイム10分が表示されると、波状攻撃でガーナゴールに襲い掛かった。何度も決定機を迎えたが、ゴールは割れないまま。最後は10分を過ぎ、CKを獲得した時点で試合終了となった。
韓国は勝てば、日本を抜いてW杯アジア勢最多の7勝目、W杯の同一大会アジア勢最多となる1次リーグ5勝目など様々な記録がかかっていたが、惜敗。大逆転の決勝トーナメント進出をかけ、12月2日、優勝候補の一角・ポルトガルとの一戦に臨む。
【H組の日程】
▼11月24日
ポルトガル3―2ガーナ
韓国0―0ウルグアイ
▼11月28日
ポルトガル―ウルグアイ
韓国2―3ガーナ
▼12月2日
ポルトガル―韓国
ウルグアイ―ガーナ