全日本柔道連盟は28日、男子73キロ級で五輪2連覇の大野将平(旭化成)がコンディション不良のため、12月3、4日のグランドスラム東京大会(東京体育館)を欠場すると発表した。大野は全柔連を通じ「期待に応えたいと大会出場に向けて精いっぱい準備をしてまいりましたが、日本代表として戦う心と身体を大会までに創り上げる事ができませんでした」とコメントした。
大野は昨夏の東京五輪後、4月に体重無差別で争われた全日本選手権には出場したものの、自身の階級では実戦に出ていない。GS東京の代表に選出後、今月8日に練習拠点の天理大で取材に応じた際には「選ばれたというのは求められている証拠。それに応えたい」と出場の意向を明言。73キロ級では約1年4か月ぶりの実戦に向けて調整を重ねてきたが、無念の欠場となった。
▽大野将平のコメント
「所属先の旭化成及び練習拠点の天理大学柔道部の関係者とも相談の上、今回のグランドスラム東京大会を欠場する判断をしました。日本代表に選出いただいたにも関わらず欠場することとなり、関係各所の皆さまにご迷惑をお掛けいたしますことお詫び申し上げます。ご期待に応えたいと大会出場に向けて精いっぱい準備をしてまいりましたが、日本代表として戦う心と身体を大会までに創り上げる事ができませんでした。今後については自分としっかり向き合い決めたいと思います」