阿炎、変わった相撲への姿勢 錣山親方そっくりに…母・早苗さんが明かす秘話

コロナ禍前に家族で記念撮影する阿炎(前列中央は母の早苗さん=家族提供)
コロナ禍前に家族で記念撮影する阿炎(前列中央は母の早苗さん=家族提供)
阿炎と師匠の錣山親方
阿炎と師匠の錣山親方

◆大相撲 ▽九州場所千秋楽(27日・福岡国際センター)

 西前頭9枚目・阿炎が、悲願の初優勝を果たした。母・早苗さんがスポーツ報知に喜びの声を寄せ、愛息の謹慎期間からの心境の変化や、支えとなった師匠の錣山親方(元関脇・寺尾)へ感謝の思いを口にした。14日目終了時で単独トップだった東前頭筆頭・高安は、またも賜杯に届かず。大関・貴景勝も優勝決定ともえ戦に進んだが、2年ぶりの優勝を逃した。来年初場所は1月8日に東京・両国国技館で初日を迎える。

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 洸助(阿炎の本名)は、よく頑張ったと思います。初優勝が決まった瞬間は、本当に腰が抜けるくらい脱力しました。いつか優勝してくれると思っていましたが、本当にやってくれるとは…。家族で号泣してしまいました。

 新型コロナウイルス感染対策のガイドライン違反という2年前の不祥事から、洸助は変わった。黙々と相撲に取り組む姿勢も師匠(錣山親方)にそっくりになりました。元々、とてもおおざっぱだった子が、自宅に行けば「手は洗った?」「消毒した?」と私たちに口酸っぱく言うんです。兄弟も「何なの、洸助?」と驚くほど。それくらい感染対策を徹底しているし、この2年間は食事など、大人数となる家族6人で集まることもありませんでした。彼が師匠の教えを守っているからなのですが、洸助の姿勢が変わってよかったなと思っています。

 3場所出場停止などの謹慎期間中、親は無力でした。妻子とも別居となりました。その分、そばで支えてくれた師匠や錣山部屋関係者の方々には感謝しかありません。「生みの親より育ての親」と言いますが、本当にその通りだなと思います。

 洸助が入門を決めたのは、高校卒業後の2013年春場所の時。以前から気にかけてくれていた錣山親方から「(プロで)相撲をやると本人が言っています」と電話をもらった時に、夫と姉の3人で、スーパーの駐車場でうれし泣きしたことを今でも覚えています。

 今では自分も父親となり、8月には次女も生まれました。元々、子どもは好きですから、相撲だけでなく夜も一生懸命、おむつを取り換えたり、ミルクをあげているようです。この2年間、いろいろとありましたが洸助が成長してくれてうれしく思います。ただ勝負は次の来年初場所。洸助らしい、はつらつとした相撲を一番一番、取ってほしいと思います。

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