女流将棋の第30期倉敷藤花戦三番勝負第2局が26日、岡山県倉敷市の倉敷市芸文館で指され、里見香奈倉敷藤花=白玲、清麗、女流王座、女流王位=が挑戦者・西山朋佳女流二冠=女王、女流王将=を先手番の119手で下し、2連勝で防衛を果たした。
里見は8連覇で、同一タイトル獲得最多記録を13期目に伸ばし、五冠を死守した。西山とは今期23戦目で、今月11日に指された第49期岡田美術館杯女流名人リーグ(主催・報知新聞社)で敗れて以来の対局だった。
タイトル戦では5度目の対戦で、里見が女流王位防衛と白玲奪取、西山が女王防衛と女流王将奪取でイーブンだったが、本棋戦で里見が勝ち越した形だ。
対局は里見がゴキゲン中飛車を振り戻し、西山の強気の攻めに苦戦したが、飛車を5筋に戻して一分将棋に入ってから逆襲。西山も一分将棋になり、互いに時間に追われながらも里見が正確に指し、V8を決めた。