来季J2に降格する清水エスパルスのDF立田悠悟(24)とDF片山瑛一(30)に、J1移籍の可能性が浮上していることが25日、分かった。関係者によると立田は札幌、片山は柏が獲得に動いているもよう。清水は慰留に努めている。
立田は中学時代から清水の下部組織で育った生え抜きの元日本代表センターバックで、191センチの長身を生かした対人守備と両足の高精度キックが武器。今季は最終ラインの柱として26試合に出場し、闘志をむき出しにした熱いプレーでもチームを鼓舞してきた。
片山は高い戦術理解と豊富な運動量が持ち味で、本職のサイドバックを含めたGKを除く全ポジションをこなせる器用さも兼ね備える。昨季の清水加入後は3人の監督から厚い信頼を寄せられ、計60試合に出場してきた。
清水はJ1ワースト3位の54失点を喫し、7年ぶりの降格が決定した。続投が発表されたリカルド監督の下で守備の再整備が課題となっている。それだけに、最終ラインを支える主力2人が流出となれば、1年でのJ1復帰を目指す来季に向けて大きな痛手となる。