沼津市西浦の海上釣り堀「まるや」さんは、沼津湾内に浮かぶイカダの上で、のんびりと釣りが楽しめます。釣れた魚は生きの良いマダイにワラサにカンパチ! 今回は3週間で2回の釣行を楽しんで来たので、海上釣り堀の魅力をたっぷりお伝えします!
初心者もOK 海上釣り堀「まるや」さんは、正面に富士山の絶景を望みながら海上に浮かぶイカダの上で釣りを楽しめます。10年ぶりとなった1回目は、当時のことを思い出しながら仕掛けやエサを準備しました。エサはオキアミ、キビナゴ、練りエサなど。ウキ釣り仕掛け用のサオも持参です。レンタルもできるので、初心者や旅行者も気軽に参加することができます。
海上釣り堀までは船で送迎。10分もかからず現場へ。私達は真ん中の生けす、正面に富士山を見ながら釣りを開始。まず重要なのが『棚取り』です。生けすは7~8メートルの深さで、その少し上に仕掛けが漂うようにセットします。釣れない場合は、この『棚』を少しずつずらして調節し、魚がいるところを探します。
エサも棚も色々変えて調節しましたが、周りの方がマダイを釣り上げるも私達はなかなか釣れず…。途中、マダイとワラサの放流タイムがありました。放流したことで魚の活性が上がり、釣り人の活性=テンションも上昇(笑い)。ワラサの放流後、すぐに泳がせを開始します。
泳がせるのはコアジ。まるやさんでも購入出来ますが、私達は生けす内で釣れたアジを泳がせます。するとウキがグイグイと海に引きずり込まれました! 少し様子を見て、食い込んだな、と思ったらサオをあおって針をフッキングします。サオが大きくしなりながら勢いよく魚が泳ぎます。しばらく格闘し、上がってきたのは60センチほどのワラサ!
釣り堀の魚だと油断していると引きの強さに焦ります。マダイも無事に釣れてお土産もバッチリ。魚はまるやさんがしめてくれます。氷や発泡スチロールも販売されているので、釣れた分は全て持ち帰りが可能。マダイはカルパッチョに。脂が乗ったワラサは、しゃぶしゃぶで頂きました。
3週間ほど後、再び、まるやさんへ。2回目の釣行も好天で湾内は穏やかでした。今回は泳がせ用のエサにギンペイ(ウグイ)を用意。生けすの中には生きの良いカンパチが泳ぎ回っていました。私は早速泳がせ釣りを開始。ギンペイの背に針をかけて泳がせます。元気なギンペイが暴れ回っているのが見えます。
そこへ5、6尾のカンパチの群れがきてワラワラとギンペイを囲み、そのうちの1匹がギンペイを丸のみ!
ウキが勢いよく引き込まれたのでサオをあおってフッキングしました。粘り強いカンパチがリールを巻けども巻けども糸を出して引っ張ります。ゆっくりカンパチを弱らせ、タモ入れ。60センチ程の大物を釣り上げました。すぐにギンペイを投入するとまたカンパチがヒット。連チャンで腕がパンパンです。手軽に魚の引きの強さを味わえる海上釣り堀。ワイワイ楽しめるのでお薦めスポットです!
持ち帰ったカンパチはカルパッチョとペンネアラビアータに。アラビアータのレシピをご紹介させていただきます。(三浦 愛)
◆海上釣り堀「まるや」 静岡県沼津市西浦足保 足保漁港内事務所TEL055・943・2577、予約はTEL080・5118・8080
【カンパチのアラビアータ】
▽材料 カンパチ1/4身、ペンネ150グラム、にんにく1/2欠片、タカノツメ2本、オリーブオイル大さじ1・5カップ、カットトマト缶詰1缶(約400グラム)、砂糖小さじ1、塩、コショウ適量
▽作り方
〈1〉にんにくはみじん切り。タカノツメはヘタを取って縦半分に切って種を除き、1本は輪切りにする。カンパチは三枚おろしにして骨を取り除き、食べやすい大きさに切る。
〈2〉フライパンにオリーブオイルでタカノツメを弱火で焦げ茶色になるまでじっくり炒めて辛味を出す。
〈3〉タカノツメが焦げ茶色になったら取り出し、にんにくみじん切りを入れ、弱火でじっくり色付くまで炒める。
〈4〉にんにくが色付いたらトマト缶と砂糖をフライパンに入れ、中強火にして煮る。焦げつかないように混ぜながら煮る。ペンネを茹でる水を沸かす。
〈5〉フライパンを10~15分くらい煮詰めて水分が無くなって固形っぽくなってきたらペンネを茹で始める。(パスタの茹で湯は2リットルくらいで塩分は1%)
〈6〉フライパンに切ったカンパチを入れ、中火で3~4分煮詰めてパスタの茹で汁をオタマ2~3杯ほど入れ中弱火に落として混ぜる。
〈7〉塩(目安は小さじ1/2~2/3)とコショウで味付けする。
〈8〉ペンネを茹でたら水気を切ってフライパンに入れ、さっと絡めて皿に盛り付ける。