血統の魅力(美浦)

スポーツ報知
ステラデルシエロ

 こんばんは、坂本です。早いものでジャパンCの時期がやって来ましたね。

 週明けの月曜日には、東京競馬場で外国馬の取材に出かけましたが、その日はあいにくの雨。調教が始まった8時頃は曇りになりましたが、ちょっと肌寒い陽気でした。そして何より残念だったのは、1、2コーナーの後方にそびえ立つ富士山が見られなかったことです。

 過去にジャパンCで東京競馬場の外国馬を取材した際には、多くの陣営がきれいな富士山を撮影、またなかには報道陣に写真をおねだりするシーンがよくありました。今年から馬場内に検疫ができる国際厩舎が完成して、千葉・白井市のJRA競馬学校を経由しなくて済むようになり、お天気にもよりますが、富士山をはるかに望みながら毎日調教ができることになったわけです。これは外国馬陣営にとって、移動や環境の変化などの負担軽減はもちろん、ちょっとうれしい要素なのではないかと、ふと思った次第でした。

 それでは本題にいきましょう。今回は新馬の話題ということで、畠山厩舎からいきましょう。【ステラデルシエロ(牡、父ダイワメジャー、母サザンスターズ)】は、今年の桜花賞、オークスを制して牝馬2冠のスターズオンアースの半弟という良血馬です。母のきょうだいにオークス馬ソウルスターリングやアルテミスSの勝ち馬シェーングランツがいるなど、母系の良さは魅力的ですね。8月末にゲート試験に合格して、放牧を挟んで帰厩してからは、だいぶ良くなったとのこと。畠山調教師は「戻ってきてから体も締まって、気持ちもピリッとしてきた。動きもそれにともなって良くなってきた。変わってきたのは、血統のいいところもあるのかな」と、評価しています。まだ緩さがあるため、スタートはそんなに速くなさそうですが、じっくりと構えられる東京の1800Mは条件的に合いそうです。

 同じく新馬の【ウインエレナ(牝、父ロードカナロア、母サマーエタニティ)】は、香港G1を2勝したウインブライトの半妹です。12月10日の中山・新馬戦(芝1600M)に松岡騎手でデビュー予定です。「体が小柄で、牧場とも徐々にやっていこうという話でしたが、段階を踏んで追い切りを順調にこなせています。軽い芝で走らせてあげたいし、ウインファビラスなんかと違って、いい意味で手のかからない性格」と評価。1週前、当週と負荷を上げていくようなので、注目したい一頭です。

 またアルテミスSで9着に終わったミシシッピテソーロ(牝、父ダノンバラード)は、前走後の放牧を挟んで帰厩しており、予定通りに阪神JF(12月11日、阪神)に向かいます。すでに2本の追い切りを消化して、畠山師は「水曜日に追い切りして、動きは問題ない。来週はしっかりと負荷をかけた併せ馬をやります」と、さらに今回は調整を工夫して臨むそうです。

 次は国枝厩舎へいきましょう。東京スポーツ杯2歳Sで首差2着だった【ダノンザタイガー(牡、父ハーツクライ)】は、年内は休養して、年明けの共同通信杯(2月12日、東京)から始動する方針が決まりました。東京コースを意識しているためかと聞くと、「それでいいんじゃないかな」と“国枝節”の返答。この馬の持ち味が生きる舞台として、その先の大目標を視界に入れているようでしたよ。

 また今週の日曜日のベゴニア賞(芝1600M)に出走する【レッドロスタム(牡、父ロードカナロア、母レッドメデューサ)】は、初戦の前と比べて、だいぶトーンが上がっています。「前走はいい競馬だった。力まずにスイスイいって、しまいも伸びていた。前向きだけど、エキサイトしない。いい雰囲気の馬だよね。上積みはあると思うよ」と、好感触のようです。体形的にはマイル向きと評価していますが、メンタル面に余裕があるため、ある程度距離の融通も利くのではとみていました。

 新馬では良血馬の【テンペスト(牝、父ロードカナロア、母シーザリオ)】が、12月10日の中山・新馬戦(芝1600M)に横山武騎手でデビュー予定です。また【サトノロワ(牡、父ハーツクライ、母カラライナ)】が、12月11日の中山・新馬戦(芝1800M)にスタンバイですので、中山の2週目は熱そうですね。ちなみに今週、2戦目の予定だった未勝利馬の【モリーダーリン(牝、父ハーツクライ)】は、出走しないことになりました。個人的に注目している一頭なので、ちょっぴり残念です。

 次は斎藤誠厩舎へいきましょう。まずは先週の赤松賞を勝った【ミスヨコハマ(牝、父カレンブラックヒル)】は、Mデムーロ騎手との新コンビで阪神JFに向かいます。「1600Mでも、うまく折り合っていたので、アラタ(斎藤新騎手)が教えてきた成果が出ました。トライアビットにかえたのも、うまくはまった。うるさくなるところもなく、自分の力は出せるようになっている」と、斎藤誠調教師は手応えを口にしています。徐々に距離を延ばしつつ、夏に北海道で取材していた頃からすれば、課題もクリアしていっている印象です。

 今週の京都2歳Sに出走する【アレクサ(牡、父リアルスティール、母アルテーロ)】は、デビュー3戦目で初芝となりますが、侮れない雰囲気です。「まだ緩い感じですけど、成長の余地を残しているなかで芝へ挑戦。血統背景もそうですし、走り方も芝の方がいい。フットワークも変わってきた」とのこと。調教でも走りにメリハリをつけられるようになったようで、母の父ハービンジャーという血統からしても、芝をこなせる下地はあり、あとは相手関係でしょうか。

 新馬の話題にいきますと、【ランビリーゾ(牡、父ハービンジャー、母ルミナスハッピー)】は、12月4日の中山・新馬戦(芝2000M)にマーカンド騎手でスタンバイ。指揮官は「思ったより芯が強くて、乗り味はいいですし、期待できそう。気性的にも落ち着いているし、走れると思います」と、トーンは高めです。

 【ラックスアットゼア(牝、父Kantharos、母Come Sunday)】は、12月3日の中山・新馬戦(ダート1200M)に石川騎手で予定しています。「まだ非力で芝もいけそうですが、走り方はダートっぽい。乗り込み十分で、体力もある。前聞きですし、いい感じに仕上がっています」とのこと。父は現役時代、米国のダート短距離で3戦3勝で、サラトガスペシャルSなど重賞2勝の快速馬で、イメージ通りの条件からデビューのようです。

 それでは今日のところはこのへんで。

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