初戦は国歌斉唱を拒否したイラン、ウェールズ戦では口ずさむ…会場にはブーイングや涙を流す人も

スポーツ報知
国歌斉唱時に並ぶイランイレブン(ロイター)

◆カタールW杯 ▽1次リーグB組 ウェールズ―イラン(25日・アハマド・ビン・アリ競技場)

 【アルラヤン25日=スポーツ報知W杯取材班】1次リーグの各チーム2試合目となる第2節がスタート。試合前の国歌斉唱でイラン選手たちは、国歌を口ずさんでいた。

 初戦のイングランド戦では試合前の斉唱を拒否。イラン国内の女性の権利制限への抗議運動に連帯したとして注目されていたが、この日は小さく口を動かした。場内ではイラン国歌が流れるとブーイングが飛び、涙を流す人もいた。24日のウェーズ戦の前日会見ではFWタレミが「選手たちは圧力を感じていない」とコメントしていた。

 ロイター通信によるとイングランド戦で国家斉唱をしなかった際に、イランの国営テレビは国歌が流れた部分の中継はカットしスタジアムの映像に切り替えられた。イラン国歌が流れる間にサポーターからもやじが飛んだ。デモのスローガンとなっている「女性、命、自由」の文字が書かれた横断幕を掲げる観客もいた。イラン政府は、抗議者らは外国の敵に扇動されたと主張しているという。

 イランでは女性の権利が制限されており、自由なサッカー観戦も難しい。今年に入ると、首都テヘランで、女性の権利についてのデモに参加した16歳の少女が死亡した。デモが起きたきっかけは、9月に髪の毛を覆うよう女性に義務づけた法律に違反したとして、22歳の女性が逮捕され、その後に死亡したこと。その後、抗議行動が相次いでいる。

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