記者席から見たCロナウド スターはピッチだけでなく会場を動かす 史上初5大会連続得点の瞬間

後半、ポルトガル・ジョアンフェリックスの勝ち越しゴールを喜ぶクリスティアノ・ロナルド(カメラ・小林 泰斗)
後半、ポルトガル・ジョアンフェリックスの勝ち越しゴールを喜ぶクリスティアノ・ロナルド(カメラ・小林 泰斗)

◆カタールW杯1次リーグH組 ポルトガル3―2ガーナ(24日・974競技場)

 【ドーハ24日=岡島智哉】ポルトガルが3―2でガーナを下し、打ち合いを制した。先制点を決めたCロナウドは、史上初の5大会連続ゴールをマークした。

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 主審が笛が鳴らし、ペナルティースポットを指さした。ポルトガルにPKが与えられた。

 地鳴りのような大歓声が響く。ただのPK獲得以上の声量に感じられた。ポルトガルにPKが与えられることの意味を、会場全体が知っていた。

後半、PKで先制ゴールを決めるポルトガル・クリスティアノ・ロナルド(カメラ・小林 泰斗)
後半、PKで先制ゴールを決めるポルトガル・クリスティアノ・ロナルド(カメラ・小林 泰斗)

 前人未踏の5大会連続ゴールを見届けたいサポーターが、一斉にスマートフォンをピッチに向ける。足元をドンドンと踏みならし、興奮を抑えられないサポーターもいる。ふと横を見れば、各国の記者たちの多くもスマホを取り出し、ペナルティースポットにカメラを向けていた。童心に帰ったかのように、ワクワクしている様子が伝わってくる。

 Cロナウドは、口づけしたボールを静かにセットした。

 笛が鳴り、顔を上げてGKを見つめる。助走を始めてもまだ、目線はGKのまま。蹴る直前にボールに視線を落とし、右足を振り上げた。ボールはネットを揺らした。コースは甘かったが、威力が勝った。現地時間20時22分、歴史は動いた。

 主役がコーナーフラッグへと走り出す。割れんばかりの歓声が響く。仲間に囲まれながら跳び上がり、お決まりのゴールパフォーマンスを繰り出した。高く上げた両手を、着地と同時に振り下ろす。ポルトガルサポーターは、その動作に合わせて「ウー!」と低音を鳴らした。思わず鳥肌が立った。

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後半、PKで先制ゴールを決めて喜ぶポルトガル・クリスティアノ・ロナルド(カメラ・小林 泰斗)
後半、PKで先制ゴールを決めて喜ぶポルトガル・クリスティアノ・ロナルド(カメラ・小林 泰斗)

 その言動により、いろいろ言われている選手だ。特に最近は。正確に言えば、「いろいろ言っている選手」か。今や無所属だし。

 特にCロナファンというわけではない。どちらかと言うと、メッシの方が好きだ。しかしそんな自分でも、1プレー1プレーで会場をザワつかせる背番号7の存在感には圧倒されるものがあった。

 これがスターか、と感じた。その存在感は、ピッチだけでなく、スタジアム全体を動かす。

 5大会連続ゴールを決めるためには、少なくとも20年間、代表チームの第一線にいなければならない。今後、この記録に並ぶ選手は現れるのだろうか。

後半、ポルトガル・ジョアンフェリックスの勝ち越しゴールを喜ぶクリスティアノ・ロナルド(カメラ・小林 泰斗)
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