【明日の金ロー】自分も手紙を書きたくなること間違い無しの「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

3つのエピソードが絡み合い、感動のエンディングを迎える「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
3つのエピソードが絡み合い、感動のエンディングを迎える「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

 25日の金曜ロードショー(後9時)は、「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」(2020年)を40分拡大枠で放送。昨年10、11月には2度にわたってテレビアニメ版を凝縮した「―特別編集版」と19年公開の映画「―外伝」が放送されたが、本作は初放送となる。

 「戦闘マシン」として育てられたヒロインのヴァイオレットは、終戦後に手紙を代筆する「自動手記人形」として働くことで、感情を徐々に取り戻していった。その間も、ずっと心から離れなかったのは、かつての上官・ギルベルト少佐のこと。戦場で告げられた「愛してる」という言葉の意味を理解できるようになった彼女は、少佐との再会をひたすら願っていた。

 そんなある日、ヴァイオレットが働く郵便局で、宛先不明の手紙が見付かったことで物語が動き始める。さらに、彼女に手紙を書いてほしいと依頼するユリスという少年、かつて祖母に宛てられて書かれたヴァイオレットの手紙を見付けた少女のエピソードと共に、家族や兄弟、愛する人が手紙を通じてつながっていく様子が描かれる。

 テレビアニメ版の最初では、文字通り「人形」のようだったヴァイオレットが、今作では冗談を言うまでに”成長”。本シリーズを最初から見ている人にとっては、衝撃を受けるはずだ。また、表情も柔らかになり、ホッとさせられるだろう。さらに、ギルベルト少佐の話になると、なりふりかわまず取り乱すなど、「恋する少女」を感じさせる場面も登場する。それだけに、全てのエピソードが時代を超え絡み合って迎えるラストは、思わず「良かったね」と言わずにはいられなかった。

 ところで、間もなく師走ということで、年賀状を書くシーズンが近付いてきた。近年は、ある一定以上の年齢では終活を意識したことなどの理由により、翌年以降の年賀状のやりとりを辞退する旨を相手に伝える「年賀状じまい」、若い世代はSNSで新年のあいさつを済ます習慣が顕著となっている。

 日本郵便によると、お年玉つき年賀はがきの発行枚数は、03年の44億5936万枚から大幅な減少傾向にある。23年の正月用は、約16億4000万枚。これは昨年(18億2536万枚)から約10%減で、12年連続の減少。この20年では4割以下となっているのだ。

 かくいう記者も、いつの間にか年賀状を書かなくなってしまったが、これに限らず文字に思いをしたためて手紙を書くことは大切であることを、本作を通じて改めて痛感させられた。劇中のセリフにあるように、まさに「言葉で言えなくても、手紙ならできるかも。伝えたいあの人は、今この時にしかいない」のだから。(高柳 哲人)

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