浅野拓磨「4年前からあの日あぁしとけば…とういう日は一日もない」落選にも腐らず牙を研ぎ続けた

逆転ゴールを決めた浅野拓磨(左)を迎える森保一監督(カメラ・小林 泰斗)
逆転ゴールを決めた浅野拓磨(左)を迎える森保一監督(カメラ・小林 泰斗)

 日本はドイツを2―1で下し、優勝経験国から初となる歴史的な勝ち点3をつかんだ。1―1の後半38分、途中出場のFW浅野拓磨(28)=ボーフム=が勝ち越し弾。2018年ロシアW杯直前でメンバーから漏れた4年分の悔しさを晴らした。

 18年ロシア大会はバックアップ要員として現地に同行。FW岡崎の負傷で初戦・コロンビア戦直前までメンバー変更の可能性を信じたが、最後は見送られた。仲間に涙ながらに後を託し、初戦勝利をスタンドで見届けて帰国。「4年前から、あの日、あぁしとけば…という日は一日もない」と腐らずに牙を研ぎ続けた。

 苦難ばかりの4年間。嫌でも雑音は耳に入った。今季、ボーフム(ドイツ)でリーグ6試合出場で無得点。今年9月に右膝内側側副じん帯を損傷し、実戦復帰もしていない中でのW杯メンバー選出。広島時代からの恩師・森保監督の“温情”招集に、懐疑的な意見もあった。

 それでも、森保監督からの信頼は厚かった。21年にセルビア1部パルチザンと給与未払い問題で契約解除した際も「拓磨は人を裏切るような人間ではない」と無所属でも継続的に招集され、「森保さんは本当に信頼して送り出してくれている」と感謝。昨年10月のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦で決勝点となるOG誘発に続き、大舞台で指揮官の期待に応えた。

 優勝4度の強豪を一撃で沈めて「全て必然だし、逆に言えば全て奇跡」。悔しさを糧に復活した“ジャガー”が新たな歴史をつくった。(星野 浩司)

 ◆日本代表分析 スポーツ報知ではデータ分析会社「InStat(インスタット)」協力のもと、歴史的大金星を挙げたドイツ戦を分析した。

 光ったのは途中出場組の奮闘ぶりだ。同社によると、1点を追う後半12分にピッチに入ったFW浅野のシュート数は日本の11本中最多の4本。両チームの選手のなかではドイツFWニャブリの5本に次ぐ2位タイで、アディショナルタイムを含む40分近いプレー時間で、積極的にシュートを放ったことが奇跡の逆転弾を呼び込んだ、と言っていい。

 浅野と同時に出場したMF三笘は、タックル(相手からボールを積極的に奪おうとするプレー)でMF遠藤の両チーム最多8回に次ぐ2位タイの6回。ウィングバックとして得意のドリブルだけでなく、守備でもドイツに圧力をかけ続けたことを示した。また、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出されたGK権田のシュートセーブ率は89%。GKノイアーの50%に比べ、際立った。

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