“闘うシングルマザー”吉田実代が米国移住  アリ、タイソンら育ったNYのジム拠点に世界奪還目指す

スポーツ報知
米国移住を決めた元世界王者の吉田実代

 “闘うシングルマザー”元WBO女子世界スーパーフライ級王者・吉田実代(みよ、三迫)が24日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで記者会見を開き、同日付で三迫ジムとの契約を解除し、今後は拠点を米国に移して、みたび世界チャンピオンを目指すことを発表した。

 三迫ジムの三迫貴志会長とともに会見に臨んだ吉田は「元々、チャンピオンになってから、海外にチャレンジしたいという気持ちが強かった。年齢が34になって、あと何年と考えた時に、ご縁があってニューヨークに行くことになりました。人生一度しかないので、しっかりやりたいと思ったことをやり遂げたいと思った」と意欲を口にした。三迫会長は「ウチに移籍してからは新型コロナウイルス感染拡大などもあり、思うようにできなかった。以前から海外で、という気持ちも聞いていたし、移住してまでという覚悟を持って挑むのだから、快く送り出したい。応援していきたい」と笑顔で背中を押した。

 ライト級の4団体世界統一王者デビン・ヘイニー(米国)らトップ選手と契約する米国の著名プロモーター、ルー・ディベラ氏とプロモート契約を結び、ムハマド・アリ、ロベルト・デュラン、マイク・タイソンらを送り出したニューヨーク・ブルックリンの名門グリーソンズ・ジムを練習拠点とする。

 吉田はキックボクシングや総合格闘技などを経て、2014年にボクシング転向。17年に初代の日本バンタム級王座などを獲得した。19年6月のWBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦でケーシー・モートン(米国)を下し、世界の頂点に立った。12月には初防衛に成功。20年12月に奥田朋子(ミツキ)に負傷判定で王座を明け渡したものの、昨年12月、奥田との再戦で王座を奪還した。だが今年5月、小沢瑶生(たまお、フュチュール)に敗れた。戦績は15勝3敗。

 吉田には7歳になる一人娘・実衣菜(みいな)ちゃんがいるが、「娘も移住して、2人で頑張ろうと思う」という。実衣菜ちゃんは日本人学校ではなく、地元の公立小学校に通うという。「私よりも英語の上達は早いと思う」と苦笑いした吉田は「三迫会長をはじめ、三迫ジムの方々らの、私たちを温かく送り出してくれる気持ちを忘れないよう、しっかり活躍して、日本に胸を張って帰られるようにしたい」とキッパリ。階級については「フライ級がベストウェートだと思うが、スーパーフライ級、バンタム級でも話があれば、どこででも」という。

 「世界王座を奪還したい」と吉田。12月中旬に渡米し、そのままニューヨークで生活を開始する。早ければ来年2月にも米国での初戦を実施したいという。

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