ドイツ撃破の理由 日本の運命を変えたDF投入 MF鎌田大地「監督の決断が今日一番」…記者の目

スポーツ報知
勝利し、笑顔を見せる森保一監督(中央、カメラ・小林 泰斗)

◆カタールW杯 ▽1次リーグE組 ドイツ1―2日本(23日・ハリファ国際競技場)

 【ドーハ23日=金川誉】ドイツに圧倒された前半から、3バックに布陣変更した森保一監督の勝負手が、後半の流れを引き寄せた。スタートは基本布陣の4―2―3―1で臨んだが、流動的な動きで右サイドに流れるトップ下のMFミュラーを捕まえきれず、自陣に押し込まれる時間が続いた。パス数はドイツの477本に対して日本はわずか99本。PKで1失点し、次の1点を失えば試合の大勢は決まりかねなかった。

 しかし森保監督は、後半開始からMF久保に代えてDF冨安を投入し、3―6―1に変更。1点リードを許した状況で、アタッカーを外してDFを投入した采配だったが、指揮官が4年間唱え続けてきた「いい守備からいい攻撃を」が形となった。板倉、吉田、冨安の3センターバックがしっかりとマークを捕まえ、守備が目に見えて安定。DF長友は「試合の中で(3バックに)変わる可能性は森保さんにも伝えられていたし、誰も疑問に思うことなくできたのはトレーニングの成果」と明かしている。

 安定した守備でボールを奪えるようになると、後半9分、左ウイングバックに投入したMF三笘の推進力、さらにFW浅野のスピードを生かし、カウンターの回数が増加。さらに堂安、南野というゴール前で仕事ができるアタッカーを投入し、鎌田をボランチ、MF伊東を右ウイングバックへ。アタッカー陣をずらりと並べた森保ジャパン史上、最も攻撃的と言える布陣へと変化し、2点をもぎ取るに至った。

 ゴールを決めた堂安、浅野はもちろんのこと、先発、途中出場含めてピッチに立った全員が役割を全うしたからこそつかんだ勝利。MF鎌田の「何かを変えなければいけない時に、監督がしっかり決断してくれたのが今日一番かなと思います」という言葉が、歴史的な大逆転劇の理由を表していた。(日本代表担当)

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