朝青龍の甥・豊昇龍、大鵬の孫・王鵬と12日目V争い直接対決 1敗守り単独トップ「一日一番、大事に」

スポーツ報知
豊昇龍が寄り切りで御嶽海を破る

◆大相撲 ▽九州場所11日目(23日・福岡国際センター)

 関脇・豊昇龍が1敗を守り、単独トップに立った。関脇・御嶽海に寄り切りで快勝。三役で自身初の2ケタ白星に乗せ、大関昇進への足掛かりもつくった。並走していた西前頭13枚目・王鵬は2敗に後退。東同筆頭・高安を加えた2人が1差で追う展開となった。12日目は豊昇龍と王鵬の優勝を争う2人の直接対決が組まれた。大関・貴景勝は勝ち越し。先場所優勝の小結・玉鷲は負け越しが決まった。

 豊昇龍が、元大関の御嶽海を力でねじ伏せた。立ち合いは低く、もろ手で当たって相手を起こすと、すかさず左上手。グッと引きつけながら、一気に寄り切った。「しっかり集中して自分の相撲を取り切れた。悪くないと思います」。怒とうの7連勝。1敗の王鵬が敗れたため、優勝争いの単独先頭に躍り出た。

 三役5場所目で初めて10勝にも到達。今場所を大関取りの起点にもした主役候補に、八角理事長(元横綱・北勝海)は「今後こういう相撲を取ることですよね。千代の富士さんのように、前みつを取って、おっつけてね」と大横綱の名を挙げ、取り口を評価した。

 流れは来ている。今場所前の10月には全日本力士選士権を制覇。くしくも20年前に同大会を制し、翌九州場所で初賜杯を抱いたのが叔父である元横綱・朝青龍(当時は大関)だった。叔父は途中から横綱不在となった同場所を14勝1敗で制した。初日から横綱不在の今場所、トップの1敗を守る甥(おい)の姿と重なる。

 年間最多勝争いでは、ここまで54勝の2番手。最大4差あったトップ・若隆景と1差に迫った。まだ直接対決も残しており、ダブルの歓喜が訪れる可能性もある。「(優勝争いは)気にしていない。一日一番、大事にしていきたいと思います。ありがとうございましたっ!」。この日も、報道陣とのリモートでのやりとりを、自ら途中で切り上げるお決まりのスタイル。すでに貫禄十分な23歳は、不気味なほどに落ち着いている。(竹内 夏紀)

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