宇野昌磨「運が良かったっちゃ良かった」本番前エッジ調整“ぶっつけ本番”で4回転4本成功し逆転V NHK杯男子一問一答

スポーツ報知
男子フリー 優勝した宇野昌磨の演技(カメラ・竜田 卓)

 ▽グランプリ(GP)シリーズ第5戦NHK杯 男子フリー(11月19日・札幌市真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)

 ショートプログラム(SP)2位で昨季世界選手権王者の宇野昌磨(トヨタ自動車)が188・10点、合計279・76点で逆転優勝を飾った。4種類5本の4回転を組み込んだ「G線上のアリア」は冒頭の4回転ループ、続く4回転サルコーを成功。4回転フリップは2回転になったが、後半の4回転トウループ、4回転―2回転の連続トウループも決めた。第2戦スケートカナダに続く連勝でGPファイナル(12月・トリノ)進出を決めた。宇野の演技後の一問一答は以下の通り。

◆ミックスゾーン

 ―振り返って

 「うれしいとか、悔しいとか、そういった感情はないんですけど、自分の演技に対しての、そういう感情はないんですけど。ほんとに状態が良くなかったので、周りの方にたくさんの心配をおけかしましたし、ただファイナルに向かって期間があまりないので、どういう調整をしていくか、自分の中でどうやっていくかっていうのは、自分で決めなければいけないことだなということを今、冷静に考えています」

 ―演技の内容については?

 「あれ以上はできなかったと思いますし、あのー、まあいろんな理由から、コンビネーションもそんなの跳ぶつもりもなかったですし、なんか、フリップは跳べないだろうとも思っていましたし、跳びたいなと思っていたジャンプは、しっかり跳ぶことができていたので。なんか、演技内容としては全然、ジャンプ以外のことは何も考えていなかったので、プログラムとしては作っていただいた(宮本)賢二先生に申し訳ない演技をしてしまったと思いつつも、優勝につながるいい演技だったとは思います」

 ―GPファイナルの目標は?

 「そうですね。僕は、今日までの練習、決していい練習はできてこなかったと言いましたけども、それでも納得しなくても、毎日ずっとあのー、自分ができる範囲まで練習してきたことは事実なので。こういう演技内容にも、しっかりそれが現れていたと思いますし。ファイナルに向かって、期間は短いといえど、ちゃんと今日まで練習してきたものが必ずどこかにあると思うので、しっかり生かしつつ、ちゃんと自分が最高のパフォーマンスを試合に全力で、集中出来るパフォーマンスで挑むことを頑張りたいなと思っています」

 ―6分間練習の1本目で何かあった?

 「ほんとに6分間練習のトウループを最初失敗したときに、『あ、エッジの位置が違うな』と思ったので。僕が直前まで、昨日、一昨日とコロコロ変えていたので、その影響で、あまりにも違う方向に行ってしまったなって思ったので。6分間途中で、これ以上この位置で跳んでも、多分意味ないなと思ったので、影響のないループだけ跳んで、あとは流して。自分まで、5番目だったので、4人待っている間にエッジの位置をちょっと自分の思う方に調整して、自分の始まる直前にトウループまでしっかり跳んで、それでアクセルとトウを試合で跳ぼうと。右足は変えていなかっったので、ループは練習通りと思ってやった結果、ほんとに、運が良かったっちゃ良かったんですけど。ちゃんと合わせられたかなと思います」

 ―朝の公式練習も4回転はまっていなかった。構成落とすことは考えた?

 「うーん。僕が完成度を求めたときに、3回転ジャンプ僕は練習してないので、絶対失敗するだろうなと思っていたので。完成度落とすのはあまり考えていなくて。ただ4回転フリップを3本目じゃなく、7本目にして、トウループをしっかり3本目に跳ぼうっていうのは、考えていたんですけど、ループ、サルコー降りたんで、練習通りやっておこうと思って、練習通りやったんですけど。あのー、公式練習から同じようなフリップをしたので、その結果、全く焦ってもいなかったですし、あのー、ただループとサルコーに関しては、自分の思い描いている、今日まで練習、納得いかないながらも練習してきたものがしっかりまんま出たかなと思います」

 ―質問不明

 「ほんとに直前にエッジを動かしたので、まずトウループが跳べるのか、アクセルが跳べるのか、何が自分がどう感覚変わったのかっていうのが、本来なら何日かかけてならしていくものなので。どうなるなるかわからなかったので、しっかり踏み切って、降りれるっていうのをまず1個目のトウループで確認して、『あ、大丈夫そう』と思ったんですけど、次ちゃんとコンビネーションをダブルで入れたんですけど。アクセルは、アクセル、フリップは元々合ったらと思っていましたけど、自分にとって不確定な要素を多く取り入れたからには、ちゃんと自分がちょっとでも安心できるジャンプにしておこうっていうのは考えていました」

 ―よくやるの?

 「うーん。いや、やらないですね。あまりにも6分間が、絶対に無理だと思ったんで。できないけど、何でか分からないくらいだったら、変えないと思うんですけど、『絶対に無理』と思ったので。最初のトウループの時点でそれを確信したので、この6分間は、右足だけ問題ないからループだけやって、他はもう流そうと思っていました」

 ―気持ちの面について

 「ほんとにアップダウンどっちでもなかったです。練習通りと思っていなかったですし、練習通りって思える練習が、僕にあるのかって思っていたんですけど。ただ、練習で気を付けてきたところ、しっかり試合でも気を付けようと思っていました。あとは、直前にいつもやらないようなことをしていたので、なんか良い意味でも悪い意味でも、気持ちが散っていたので。あまり考え込みすぎない。自分なりに、ちゃんと理由がある失敗をしているからあんまり、自分に腹が立つっていうことはなかったです」

 ◆記者会見

 ―振り返って

 「ええ、今日のフリープログラムは本当に、あのまあ、ベストだったかなと思います。納得いく練習ができて来なかったにしろ、毎日練習してきたものはしっかりこの試合に出せるんだなっていうのはまああの、試合を通して感じましたし、ただやっぱりあの、ファイナルに向けて、自分がどう練習と向き合っていくか、自分が思うようにいかないときの練習の仕方、気持ちの持っていき方っていうのを、考えなければいけないなと思いながら。ただ、どうしても僕の今のスケートへの原動力が、あの、日々充実した練習というのがスケートを続けられている原動力なので。それがそがれてしまうと、本当にスケートとうまく向き合えないのかなって、この2日間であの、感じさせられました」

 

 ―(2位だった山本草太と)一緒にGPファイナルに出られることについてと、互いの印象は?

 「一緒にファイナルに行けることはとてもうれしいです。日々練習を、草太君の練習を見ているので。やはり練習で、ちゃんとできている人ほど、やはり試合でより応援したくなる。間近で見ているからこそ、練習で素晴らしい演技をしているのを見ているからこそ、あの試合でもいい演技してほしいと強く思っています。その結果、しっかり試合の結果にもつながっていたと思いますし、今日はジャンプのミス出てしまっていましたけれども、しっかり4回転2種類、きれいに跳んでいましたし、まあこれから、もっともっと成長して行くと思いますし、僕もあのそうですね。ファイナルに日本人の、まあ今のところ三浦佳生君と草太君と一緒に行くことが、まあすごい心強いし、あの年齢は、僕の方が年上なので、その、これからも自分が皆さんにとって何か手本となれるような選手でいられるように、スケートと向き合っていければなと思っています」 

 ―GPファイナルの前にスイスに戻る?スイスと日本のトレーニングの違いは?

 「ええ、まあとりあえずは日本にいます。ええと、ファイナルの数日前に、スイスに3日ぐらいですかね。3日4日ぐらい、スイスに早くいって、時差調整も兼ねてスイスに入ると思います。日本の練習は、そうですね。あの、ステファンは僕にとって、練習を止める、止めてもらう人なので。あの、まあ日本では自分で怪我しない範囲で、そのギリギリまで詰めて練習します。スイスでは、割と『あ、もうここで終わっちゃうんだ』っていうところで、ステファンコーチが『ここで充分』と言われたりするんですけれども。それでもあの、氷上以外のトレーニングだったりとか、そういったところをスイスでは僕も一緒に取り組んでます」

 

 ―前回大会のメダルと、どこに違いがあった?

 「まあ、カナダ大会終わった後、自分がどんな気持ちだったかあんまり覚えてないんですけど。えっとまあ今大会は、ショートは失敗が出たものの、僕はジャンプ以外も、今回割と良かったかなと思いました。ただフリーに関しては、ジャンプ以外はあまりにも良くなかったなっていう印象です。ただまあ、ジャンプがやはり一番得点源なので、まあ総合的に見るとまあ、本当にベストを尽くしたかなと思うものの、完全にジャンプを跳ぶためにスケーティングしてましたし、あの、つなぎも本当に作っていただいた先生に申し訳ないぐらい省いていたので。あの、まあ次の大会そういったところも細かいところもちゃんと、やっぱり点数につながらない部分も、やっぱりなんかフィギュアスケートっていう競技やっていく以上をおろそかにしたくない部分もやっぱりあるので。そこをちゃんと取り組んでいければなと思っています」

 ―自身の完璧主義な性格についてどう捉えているか

 「自分が、性格かどうかは、正直自分でもまだわかっていない部分もあります。何と向き合うか、何を目指すかによって、僕の考えというのは大きく今までも変わっているので。まあスケートになると、その、より高みを目指そうとしてしまうとか、その向上心を持って練習に励むのが、僕の今のスケートの原動力となっているので。やっぱりスケートに対する自分の基準の高さっていうのは、結構去年からどんどん高くなっているなって言うのは思うんですけど。ただ、そのやはり、やって行った先に、少しずつ向上心を持って、いつまでも、そのずっとうまくいくなんてことはないんだなっていうのは、この2年間で思いましたね。その、絶対どっかで失敗してどっかでつまずいて。でも僕の向上心だけはどんどん上がっていっているので。そことの、自分の気持ちと技術の差が、結構今までも何年も、その自分を苦しめていた、苦しめてきたこともあるので。まあそこは自分で、どうにか、あの消化しなければいけない、直したいなって思う一面ではあるかなと思うんですけど。ただそのより高みを目指すっていう部分に関しては、こうやってそのオリンピックとか世界選手権終わった後に、決してその失速することなく、スケートと向き合えているっていうのは、まあ一つのいいところかなとは思いますが、ただそうですね。これが、これから何年かしたら多分自分の技術っていうのは落ちていくことの方が多くなるのかなとは思うので。そういった時に、正直スケートを続けていられる自信がないなって言うのは、やっぱり改めて自分の性格上、思わされるなって言うのは思います」

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