【高校野球】県岐阜商─社の今夏甲子園再戦は雨天中止も交流会で絆 県岐阜商・伊藤颯希前主将「失うものばかりじゃなかった」

スポーツ報知
記念写真に納まった県岐阜商と社の3年生

 今夏の甲子園1回戦で対戦した県岐阜商―社(やしろ、兵庫)のメンバーによる練習試合が22日、社高校グラウンドで予定されていたが、雨天中止となり、代わりに交流会が行われた。

 甲子園開幕前日に県岐阜商の新型コロナウイルス集団感染が発覚。登録メンバー18人中10人を入れ替えて社との初戦に挑んだが、1―10で敗れた。鍛治舎巧監督は「2回(出場)辞退を考えた。(陽性で帰宅する選手を)玄関まで一人一人を送ったんですけど、謝るんです。自分が悪いわけじゃないから、君が悪いわけじゃないよって。『次、頑張れ』と言えない悔しかったずっとあった」と当時の苦しい心境を明かした。

 しかしその後、共通の知人を介して今回の練習試合が組まれ「こちらが出向くことや他球場も考えたんですけど、甲子園大会と同じ動きをしていただけるようにということで」と社・山本巧監督。県岐阜商の選手らは前日、甲子園出場時に利用するホテルに宿泊し、朝晩も同様の食事をした。雨天予報に県岐阜商の前主将・伊藤颯希(3年)もてるてる坊主を5つ作るなどして、この日を待ち望んでいた。

 残念ながら再戦はかなわなかったが、両チームの選手は室内で交流し、写真撮影の際には帽子を交換したり、笑顔を見せながら歓談した。コロナ禍で生まれた新たな縁に、主将は「失うものばかりじゃなかった。ちょっと変わった3年間だったけど、終わってみたら良かったと思える」と振り返った。今後は両校ともに10人以上が野球を続ける予定で「(大学で明治)神宮大会で戦えるよう、しっかり練習して勝てるように頑張りたい」と伊藤は話した。

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