中日からトレードで楽天に加入した阿部寿樹内野手(32)が22日、楽天生命パークで入団会見を行った。
岩手・一関市出身で、楽天が誕生した04年秋には中学3年生だった阿部は「子どものころから見ていた球団でプレーできるのは光栄。実家の母には『近くなったね』と言われました」と、地元球団での再出発に決意も新た。高校(一関一)卒業以来の“帰郷”に「十何年ぶりなんで、寒さとともに慣れていきたい。仙台の地理も分からないので勉強します」。明大で同期だった島内、社会人のHondaで同僚だった石橋らと連絡を取りながら、新生活の準備を進めていく。
細身にヒゲの風貌から、「マスター」の愛称でおなじみの勝負師。今季は立浪監督の方針でヒゲを剃っていたが、トレードマークの復活については「まだ決めてません」と笑った。
主軸に左打者が多いだけに、貴重な右の強打者として期待がかかる。一方で本職の二塁、三塁は浅村、茂木らライバルも多いが、今季は一塁や外野も守ったユーティリティー・プレーヤーは「いろんなポジションを守れるのが自分の長所だと思っている。試合に出られるならどこでもいい。チームが勝つためのピースになりたい」と、力強く語った。