◆カタールW杯 ▽1次リーグB組 米国1―1ウェールズ(21日・アルラヤン)
現役時代「リベリアの怪人」と言われた父のジョージが着ていたユニホームとは違う米国代表としてウェアがW杯に出場。カタールW杯の米国1号を決めた。前半36分、鮮やかに右足で流し込んだ。「W杯の得点は全ての選手にとって夢」と堂々と名を刻んだ。
父はACミランで90年代に黄金時代を築き、95年にアフリカ人で初めてバロンドールを受賞。FIFA最優秀選手にも選ばれた。現在は同国で大統領にもなっているが、息子はニューヨークで誕生。パリSGの下部組織にも在籍経験があり、フランス、リベリア、米国、そして母の母国・ジャマイカの代表資格があったが、世代別の代表から米国で活躍した。
父が果たせなかったW杯の舞台でゴールを決めたが、ウェールズに追いつかれ、1―1で勝利は飾れなかった。「最も大事なのは負けなかったこと。次のイングランド戦に集中するだけだ」と切り替えた。