藤井聡太王将への挑戦権を獲得した羽生善治九段「なんとか実現出来てうれしい」

スポーツ報知
藤井聡太王将への挑戦権を獲得した羽生善治九段(日本将棋連盟提供)

 将棋の羽生善治九段が東京都渋谷区の将棋会館で22日に行われた第72期王将戦挑戦者決定リーグ戦最終局で豊島将之九段を破り、リーグ6戦全勝で藤井聡太王将への挑戦権を獲得した。羽生と藤井がタイトル戦で盤を挟むのは初めてとなる。

 羽生が震える手で打った香が勝負の終止符となった。序盤に豊島が放った悪手でリードを奪った羽生がそのまま逃げ切った。

 摑んだのは、20年の竜王戦以来約2年ぶり、王将戦七番勝負では7期ぶりとなる番勝負への切符。「(藤井とのタイトル戦は)ずっと実現できたらいいなと思っていたが、なかなか自分自身の結果が伴っていない状態が続いていたので、現実的には難しいのかなと思っていた。今回なんとか実現できて非常にうれしいです」。会見場で見せたのは安どの表情だった。

 羽生の時代だった平成。96年には七冠を独占した。通算99期まで記録を伸ばしたが、18年、27年ぶりに無冠に転落。今年2月には1993年度から29期連続(名人在位9期含む)で在籍したA級から初めて降級し、「この5年間はなかなか厳しい状況が続いていた」と不調に見舞われていた。

 だが、今期は王将挑戦の他に、棋王戦挑戦者決定トーナメントでもまだ、挑戦権獲得の可能性を残している。「将棋界の大先輩で大山先生のように50代でも一線で活躍し続けた先生とかもいる。(年齢で)あきらめてしまうことではなくて、目の前の一局一局を大事にやっていきたい」

 タイトル獲得100期まであと1期。「伸びしろはあるかどうかは分からないですが、あると思って頑張っているという感じですかね」。23年1月8日、静岡県掛川市にて、羽生が二十歳の五冠と盤を挟むとき、伝説の続きが始まる。(瀬戸 花音)

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