矢本悠馬、大事なのは「自分じゃないとダメだと勘違いすること…不思議な仕事」子役デビューから19年

10代の頃は仕事が好きになれなかったと振り返った矢本悠馬(カメラ・小泉 洋樹)
10代の頃は仕事が好きになれなかったと振り返った矢本悠馬(カメラ・小泉 洋樹)

 「この仕事の何が面白いか分からない。楽しいという人は不思議だと思う」。俳優の矢本悠馬(32)は、ドキッとする言葉を、ためらうことなく口にした。

 小学時代の夢は「漫才師」か「仮面ライダーみたいなヒーロー」。母に「お化け屋敷に行こう」とだまされて受けたオーディションに合格し、2003年の映画「ぼくんち」でデビュー。同年のNHK連続テレビ小説「てるてる家族」に出演したが、仕事は好きになれなかった。「テレビや映画が公開されて、友達にばれて、いじられた。こんな思いするなら辞めよう、と」

 中学、高校時代は「ボーッと」生きていた。夢も希望もない。「進路も何も考えてなくて」。そんな時、両親から「俳優の学校にでも行けば」と言われ「じゃあ、行くか」。決して乗り気ではなかった。

 敬語を使わない、態度も悪い。先輩からは「不良の延長線上で俳優するな」とどなられたことも一度や二度ではない。11年に「大人計画」に参加してからも「若いのは、それが生きがいでしょう」とツッパリ続けたが、当時から10年がたち「自分が助言する側に立って、ようやく当時の恥ずかしさに気付いた」。

 放送中の日本テレビ系「祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録」(土曜・後10時)では、なんとなく医師の道を進む研修医を演じる。「僕もなんとなく俳優になったので、気持ちが分かる」としつつ「夢じゃないことに向き合い続けることで、自分の人生にとって大事なものに変わることもある」とも考えている。

 19年1月に一般女性と結婚し、同7月に長女が誕生した。「何も考えずに働いてきましたけど、家族のためにも続けないと。台本を読んでどういうキャラクターにするかだけじゃなくて、どのように自分をマネジメントしていくか」。大事なのは「『自分じゃないとダメ』だと勘違いすること」だという。「それがなかったら誰がやっても同じになってしまう。その勘違いが意外と心を安定させる。ほんと、不思議な仕事ですよ」(田中 雄己)

 ◆矢本 悠馬(やもと・ゆうま)1990年8月31日、京都府出身。32歳。2003年、映画「ぼくんち」でデビュー。11年に「大人計画」に参加し、15年フジテレビ系「ブスと野獣」で連続ドラマ初主演。身長161センチ。血液型AB。

10代の頃は仕事が好きになれなかったと振り返った矢本悠馬(カメラ・小泉 洋樹)
インタビューに応える矢本悠馬(カメラ・小泉 洋樹)
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