執念を見せたホーム・相模原戦、藤枝MYFCのJ2昇格で実感した「勝ち点」の重み

スポーツ報知
10人で1点を守り切った相模原戦(9月18日)

 J3藤枝MYFCが20日のリーグ最終節で長野と引き分け、2位でシーズンを終えて初のJ2昇格を決めた。

 ひとつ前の試合で福島に勝ち、ライバルの松本が敗れたことで、3位に勝ち点3の差がついていた。得失点差で大幅にリードしており、昇格は99パーセント決定。気分的に余裕を持って長野へ取材に行けた。もし勝ち点差が1や2で、最終節で逆転される可能性が残っていたら、どうなっていたか。選手も余計なプレッシャーがかかっていたと思う。勝ち点1の重みを、あらためて実感した。

 忘れられない試合がある。9月18日にホームで行われた相模原戦。当時4位だった藤枝は前半11分に先制して優位に試合を進めていたが、同35分にDFが1発退場。10人になってしまった。

 ここでチームは1点を守りに行った。「3点取られたら4点取る」「サッカーはエンターテインメント」と常に口にしていた須藤大輔監督(45)が、初めて守備的に戦った。0―1で負けている終盤でも、丁寧にGKからビルドアップしていく「ぶれない監督」が、なりふり構わず勝利をつかみに行った。

 結果は執念の1―0。最終ラインを4人で固め、相模原の攻撃を約60分間、ひたすらはね返し続けた。仕方がなかったとは思うが、正直つまらない試合になってしまった。「自分たちのサッカーをやりたかったが、勝ち点3を優先しました」と杉田真彦主将(27)はちょっぴり悔しそうに話した。

 それでも次節・21日の沼津戦では進化を見せた。前半8分にまたもDFが退場。2戦連続で10人での戦いとなったものの、洗練された4バックで堅く守りつつ、カウンターで決定的なチャンスも何度か作った。0―0のドローで勝ち点1を積み上げ、「相手を気持ちで上回った」と選手たちは話した。

 結果的に、数的不利なこの2試合で勝ち点4を取ったことが、リーグ終盤でものを言った。「得失点差も大きい。攻撃的なサッカーで得点をたくさん取ったことが効いた」と監督は振り返った。進化を続ける藤枝は、J2の舞台でも観客を興奮させる「面白いサッカー」を見せてくれると信じている。でもレッドカードには気をつけてほしいです。(静岡支局・里見祐司)

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