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宇野昌磨の心を解かしたランビエル・コーチの言葉「完璧求めすぎず」 SP2位91・66点 NHK杯男子一問一答

男子SP 演技を終えてステファン・ランビエルコーチに迎えられる宇野昌磨  (カメラ・竜田 卓)
男子SP 演技を終えてステファン・ランビエルコーチに迎えられる宇野昌磨 (カメラ・竜田 卓)

 ▽グランプリ(GP)シリーズ第5戦・NHK杯 男子ショートプログラム(11月18日・札幌市真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)

 昨季世界選手権王者の宇野昌磨(トヨタ自動車)は、91・66点で2位発進となった。大会前に「おもしろくない」と口にし、悩んでいた4回転フリップを冒頭で成功。GOE(出来栄え点)は3・61点を引き出した。課題として取り組んできた4回転トウループは転倒になったが、最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は決めた。宇野の演技後の一問一答は以下の通り。

男子SP  1回目のジャンプを成功させる宇野昌磨  (カメラ・竜田 卓)
男子SP  1回目のジャンプを成功させる宇野昌磨 (カメラ・竜田 卓)

 ◆ミックスゾーン

 ―演技を振り返って

 「そうですね。トウループの失敗以外っていうのは、すごい良かったのかなと思います。そのー、トウループの失敗の仕方的にも、今までの練習とは違った失敗の仕方ではなく、しっかりいつも通り跳んで、着氷だけ失敗してしまったというイメージなので。『うわ、なんで失敗してしまったんだろう』と思わずに、また引き続き練習して行きたいなっていう思いが、すごいプラスな思いが今あるので、いいかなと思います」

 ―フリップは苦戦していると言っていたが?

 「そうですね。こっち来てから、あんなフリップ1度も跳んでないので。ほんとになんか長年のスケートキャリアのたまものだなとは思いますね。そのー、もちろん跳べたことはうれしいですけども、これが練習につながるかと言ったら、そうではないので。試合だけ跳んだ、決して練習につながる試合では、試合のフリップではなかったんですけども。それよりトウループ、アクセル、そしてスピン、ステップがカナダ大会よりは、自分の中でやれていたかなと。スピンは1個落としてしまいましたけども、あれは間違いなく練習不足だなと思っているので。そのー、あんまり悪い印象はないショートプログラムでした」

 ―ステファン・ランビエル・コーチから声かけは?

 「『君より、僕がナーバスになっていたよ』ってことは言っていました(笑い)。そういう練習をしていたので、よく僕はあるので申し訳ないんですけども。あのー、できるだけ僕はステファンコーチにとって、楽しめる選手でいたいと思っているので、今回は良くなかったですけど。ステファンコーチが、昨日の公式練習終わってから、初めて『ちょっと時間ある?』と言ってきて話し合ったんですけど、ほんとに自分の中では、分かりきっていることで、ここに立っているからには、出場することを選んでいる、そして、今日までやってきたことをちゃんとやろうとする、別に完璧を求めすぎずに、『完璧というのは、一つ一つやっていった先に待っているもので、目指すものではない』という言葉をいただいて。もう、ほんとに僕も頭では分かっていたんですけども、改めて第3者からそういう言葉をいただけると、すごいなんかうれしかったですし、スケートにちゃんと再び向き合うことができたなと思いました」

 ―フリーに向けて

 「そうですね。あの、どんな演技したいか僕にも分からないですけど。あのー、今はすごいプラスな気持ちなので、しっかりやってきたことを一つの気持ちで無理に返さないように、ちゃんとした演技をしっかり最後までしたいなと思っています」

 ―6分間練習でいいジャンプ跳べていたと思うが

 「やっぱり、気持ちの面もありましたし、そのー、自分のジャンプ跳べない原因っていうのが、その自分の跳び方ではなく、自分の靴がうまく自分で調整しきれなかったところから来ているのが分かっているからこそ、この今、直前で変えてもどうしようもないので、すごいもどかしさがずっとあったんですけども。ステファンに言っていただいた、『毎回完璧な状態で臨めることなんて、ほとんどない』。だから、先ほど言った通り、『完璧を求めすぎないように』って言葉をいただいたときに、その、僕はずっと積み上げてきた自分の基準っていうものを下げたくなかったので、すごくイライラしていたんですけども、それが、その言葉一つで、僕がこのままいったら無に返してしまった演技をしかねなかったので、すごい感謝していますし、ほんとにこの大会終わったら一つ一つ積み上げていければなと思っています」

 ―コーチと話したタイミングは?

 「公式練習が終わって10分くらい、そのー、レストランで話しました」

 ―質問不明

 「それはもう、そうですね。久々でしたね。自分が、『大丈夫だよ』『できるよ』って声をかけていただいても、なんか、なんですかね。すっと自分の中に入ってこない。自分のやり方にもなんか、問題がある。どこを変えようとしてもできないと分かっているからこそ、変えられないもどかしさがあったので、それは自分が求めている場所が、基準がめちゃめちゃ去年のやってきたこと、今年やってきたこと全部が、自分の基準を上げていたので、そこに明らかについていけていない自分にいらだちを感じていました」

 ―転倒の4回転トウループについて

 「悪くはなかったかなと思います。そのー、いつも左にななめっていくので、試合で。それがちゃんと跳び方自体は悪くなくて、6分間でちょっと靴が硬かったので、本番はゆるめにした結果、多分フリップはすごいうまくいったんですけど、トウループはちょっと、降りれると思った場所がまだ、降りれる場所じゃなかった。そこが失敗につながったのかなと思いますけどね。あのー、このジャンプを試合で続けていくことができれば、良くなるんじゃないかなと思っています」

 ―SPの中で発揮できる勝負強さ、最後の微調整?

 「うーん、分からないです。僕はふわっとしたものはあんまり得意じゃなくて。勝負強さとか、最後の調整とか。それただの運がいいだけだと自分は思っているので。僕は練習してきたことだけを試合でこなしたいって思っている。でも、試合でだからと言って、失敗しにいくわけではないんですけど。だからこの成功が、ほんとにいいことではないと思っているので。それで成功したっていう事実は、ほんとに何年ですかね。ずっと長くフリップをやって、それがちゃんと、毎日今日までも練習してきたものがしっかり出せたのかなというふうに思います」

男子SP 演技する宇野昌磨  (カメラ・竜田 卓)
男子SP 演技する宇野昌磨 (カメラ・竜田 卓)

◆記者会見

 ―振り返って

 「ジャンプの失敗が一つ出てしまったんですけれども、それでもカナダ大会と比べて、その終わった後の気持ち的な面でも、内容としてもすごいよかったかなと思える演技だったと思います。また次の試合では、このトウループっていうものを、ショートプログラムでも成功できるように頑張りたいなと思います」

 ―NHK杯はGPファイナルに向けた厳しい戦いになったが?

 「この大会がファイナルにつながってくるっていうのは、自分でも自覚していますし、まああのなかなか、ここ最近ファイナル出られていないので。今年は出られたらうれしいなと思っています。ええ、ただそのまあ、今年GPシリーズこれで2戦目になるんですけども、ショート、フリーともにまあ全体的に、やはりミスが目立ってしまうものの、しっかりその試合ごとに課題を見つけ、その次の試合に生かすことができているのかなと思うので。またこの1シーズンとして完成されたものができるようにして行きたいなと思っています」

 ―練習映像を見ると新しい構成を試している様子も?

 「えっと、フリーでは?」

 ―変更の予定は?

 「えっと、ショートを僕変更したつもりはなかったんですけど」

 ―そういう練習の様子を見たと。フリーでも変えてくるんですか?

 「ああ。わかんないです。僕は、カナダ大会から変えた覚えはあんまりないんで、分からないんですけれども。まあ、そのジャンプの順番は、フリーは変えようかなとは思っています。僕の課題である4回転トウループ、そのコンビネーションも含め、どうやったら一番自分にとって跳びやすい順番なのかなっていうのを模索しているところではあるんですけれども。本当に、1シーズン通していろんなものを試していきながら、より良いものができたらなと思っています」

 ―SP首位・山本草太の演技の後に、宇野が声をかけた?幼い頃から競技会に一緒に出ていて、互いの印象について

 「練習でよく一緒になるので。その、日々の草太君のジャンプもよく見ているので。トウループの降り方が、いつもと違う降り方をしていたので、すごい怖かったっていうのを話しました。草太君の印象なんですけど、本当に今年の草太君は練習から、試合だけできているとかではなく、本当に練習から素晴らしい演技をずっとしているので、今年は絶対にトップ争いに参加してくると思っていますし、最近は結構、スケートの向き合い方とか、練習の仕方とか、よく、深々と話すわけではないんですけれども、ちょっと雑談ぐらい話したりするんですけど、すごいなんか、本当にどの選手もみんな同じようなことを思っていながら、自分が一番の悩みじゃないんですけど、できない時にどんな理由か、とか、まあそんな話をよくしながら、各々、自分の練習に励んでるっていう感じです」

男子SP 演技を終えてステファン・ランビエルコーチに迎えられる宇野昌磨  (カメラ・竜田 卓)
男子SP  1回目のジャンプを成功させる宇野昌磨  (カメラ・竜田 卓)
男子SP 演技する宇野昌磨  (カメラ・竜田 卓)
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