女流名人リーグ全日程終了 残留と陥落9人それぞれの思い

スポーツ報知

 将棋の第49期岡田美術館杯女流名人リーグ(主催・報知新聞社、特別協賛・ユニバーサルエンターテインメント)の女流名人リーグ最終一斉対局が21日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、西山朋佳女流二冠=女王、女流王将=が山口恵梨子女流二段に勝ち、8勝1敗で伊藤沙恵女流名人への挑戦権を獲得した。

 7勝2敗の里見香奈女流五冠、6勝3敗の鈴木環那女流三段、加藤桃子女流三段、上田初美女流四段、5勝4敗の石本さくら女流二段が残留。3勝6敗の香川愛生女流四段、2勝7敗の山口、1勝8敗の加藤圭女流二段、北村桂香女流初段がリーグから陥落し、来期は予選からの参加となる。

 以下、西山以外の局後談話。

 【里見】

 ―13期ぶりのリーグ参戦について。

 「最近は持ち時間が長い棋戦が多いので、2時間の持ち時間がとても早く感じました。並行して長い持ち時間の将棋を指していたこともあって時間が足りなかったです。そういった中で勝負どころを迎える前に時間を使いすぎた将棋もありました」

 ―来期に向けて。

 「引き続き、目の前の対局に集中できるように力を尽くしたいです」

 【鈴木】

 ―今期リーグを振り返って。

 「今期は前半戦で大逆転勝ちが2回もあって幸運な立ち上がりでした。6勝は実力以上に星を集めることができたと受け止めています。今日の将棋も西山戦も内容的にはっきり足りないところが見えました」

 ―来期に向けて。

 「女流名人リーグは年々メンバーが厳しくなってきていて、残留するのも難しくなっていると感じます。弱気ですけども4勝できればと思っています」

 【加藤桃】

 ―今期リーグを振り返って。

 「序盤は運良く連勝出来ていたのですが、途中で3連敗ということで…実力なんですが…。力んでしまった部分があったのかなと。それは残念でした。ただ、終盤立て直せた気はしてます」

 ―来期リーグに向けて。

 「今期は場合によっては陥落もあったかもしれないので、残留できたことは大変光栄なことだと思っています。順位がいい方ではないので、来期は残留することを第一に。でも、また新規一転、積み重ねてタイトルへも挑戦できたらいいなと思っています」

 【上田】

 ―今期を振り返ってと、来期に向けて。

 「久しぶりのリーグでどれぐらい指せるかなという怖さはあったが、とりあえず残留できてよかったです。全般的には育児に忙しい時期には勉強不足に陥って雑な将棋が増えてしまった。浮足立って我慢ができない将棋がいくつかあった。そういうところとどうやって折り合いをつけていくかは現在も模索中です。なんだかんだで、ずっと続く予感もあるが。10代の頃は格好つけて自分との戦いと言っていたが、30になった今はもっと切実な意味でその通りになった気がします」

 【石本】

 ―今期を振り返ってと来期に向けて。

 「今期は居飛車ほかいろいろな指し方に挑戦した。が、前半は相手が強敵ということもあってなかなかうまくいかず、連敗してしまいました。後半は指し慣れた振り飛車で勝ち星が重ねることができた。去年からイマイチの状況が続いて行き詰まっていたところがあったが、私生活で気合を入れ直して調子が上がってきた。前期も今期と同様にいいスタートを切ることができなかった。来期のリーグは1局目からしっかりした将棋を心がけ、少しでも上を目指していきたいです」

 【香川】

 ―今期リーグを振り返って。

 「タイトルホルダーが複数いるリーグは珍しく、開幕前から厳しいと思っていた。在籍10期を振り返ると、どれもギリギリで残留は運がよく、今期は実力通り。愛着はあるので寂しいが、負けても指せるのはありがたく前向きでした」

 ―来期の抱負。

 「18歳で女流棋士に復帰したときは、定期的に指して上達するために女流名人リーグに入るのが大事なことだった。1年の半分ぐらいは女流名人リーグのことを考えてきたので、それがないのを想像できないです。10年ぶりの予選は、昔よりも女流棋士の数が増えて、勢いのある方やフレッシュな若手と当たるかもしれない。結構楽しみなので、戻ってこられるように頑張りたいです」

 【山口】

 ―今期を振り返って。

 「実力が出たなと思って。この成績だと次復帰はかなり難しいと思うので、実力付けられるように頑張ります」

 ―来期に向けて。

 「予選がすぐにあるので、しっかり準備したいと思います」

 【加藤圭】

 ―今期リーグを振り返って。

 「今期はぼろぼろになってしまった。女流名人リーグだけじゃなくて全体的にあまりよい成績じゃないので、なんとか立て直して来期に臨めれば」

 ―来期は予選から。

 「すぐに予選は始まる。どう修正すればいいかずっと考えているのですが…またリーグできればと思っています」

 【北村】

 ―今期を振り返って

 「全体的に序盤はうまくいっていたので、そこは前期に比べて成長できた。まだまだ棋力が足りていないと実感したので、次にチャンスがあるなら頑張りたい」

 ―女流名人リーグを2年間、戦ってみて。

 「負けても負けても対局がある。よくいえば対局がたくさんある、悪くいえば負け続けるという(苦笑)。負け続けてしまうのはつらかったが、私よりも強い人がたくさんいて勉強になった。タイトル保持者と当たる機会はなかなかなく、前に座られたときに風格やオーラを感じました」

 ―夫の出口六段からアドバイスは?

 「出口君に時間があるときに、相手の将棋を一緒に見て作戦のアドバイスをもらった。全部は難しいが、ひとつひとつ取り入れた」

 ―来期の展望。

 「まだこの舞台に戻ってこれるように一歩一歩、課題を克服して頑張っていきたいです」

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