箱根激坂王で城西大ルーキー斎藤将也が圧勝 箱根駅伝5区「山の神」候補

スポーツ報知
激坂最速王決定戦で圧勝した城西大の斎藤将也

 「激坂最速王決定戦2022@ターンパイク箱根」が19日、神奈川・アネスト岩田ターンパイク箱根の特設コースで行われ、登りの部(13・5キロ)で城西大ルーキーの斎藤将也が51分50秒で圧勝した。2位は同じく城西大で1年時に箱根駅伝5区で6位と好走した山本唯翔(3年)で52分49秒。3位は駒大の宮城珠良(2年)で52分51秒。青学大時代に箱根駅伝5区で活躍し「3代目・山の神」と呼ばれたプロランナーの神野大地(セルソース)は故障から復帰したばかりのため「8割」の力で走り、54分18秒で7位だった。

 「激坂最速王決定戦@ターンパイク箱根」の登りの部はアネスト岩田ターンパイク箱根の小田原料金所をスタートし、箱根大観山口にゴールする13・5キロ。標高差981メートルの「激坂」だ。国道1号線を走る箱根駅伝5区は小田原中継所から16・2キロの最高点まで標高差840メートルを駆け上がり、残り4・6キロを下るため、実際の5区コースとは異なるが、同じ箱根の天下の険。上りの走りの適性を見極めることができるため、箱根駅伝出場校の中では“仮想5区”と言われている。

 その難関コースを城西大のルーキー斎藤は楽々と制覇した。昨年、神野がマークした大会記録の51分2秒に次ぐ歴代2位の51分50秒。学生では歴代最高タイムだ。斎藤の足取りは、ゴールした後も軽やかだった。

 「練習の一環として出たので、優勝は狙っていませんでした。箱根駅伝で5区にこだわりはありません。1区か2区を走りたいです」と斎藤は、ひょうひょうとした表情で話した。

 福井・敦賀気比高出身の斎藤は1年目から主力として大活躍している。箱根駅伝予選会(10月15日)の個人ハーフマラソンでは1時間3分18秒で総合27位、チーム内2位。3位通過に大きく貢献した。1週間前の日体大長距離競技会1万メートルでは自己ベスト記録を約1分3秒も更新する28分37秒90で走破したばかりだ。櫛部静二監督は「きょうは山本唯翔がトップになると思いましたが、斎藤は強かったですね」と、山本に1分近く先着した斎藤の快走を高く評価した。

 昨年大会で52分2秒の大会記録をマークした神野は「自分で言うのも何ですけど、51分2秒は相当に速いですよ。斎藤君の51分台は速い。5区で1時間10分を切れると思います」と評した。現在の区間記録は20年大会で東洋大の宮下隼人(現コニカミノルタ)がマークした1時間10分25秒。斎藤が5区に出走した場合、区間新記録が視野に入ってきそうだ。

 現在の5区は20・8キロ。神野が「3代目・山の神」を襲名した2015年大会の5区は23・2キロで、神野は1時間16分15秒で走破。現在の区間距離に換算すると1時間8分台後半になる。この日の激坂王決定戦で、その神野の大会記録に1分以内に迫った斎藤が1時間9分台で走破する可能性は十分にある。

 神野は自身に次ぐ「4代目・山の神」誕生にも期待を寄せる。「10位くらいでタスキを受けて往路優勝したら『神』と呼ばれるでしょうね」と笑顔で話した。

 斎藤将也。第99回箱根駅伝の主役候補だ。

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