明治神宮野球大会に東北地区代表として出場する仙台大(東北3連盟)は19日、昨年大会と同じ国学院大(東都)と初戦を迎える。1年前もスタメン出場した辻本倫太郎内野手(3年)=北海=がリベンジを誓った。
1年前とは違うところを見せ、リベンジを果たす。「日本一になるには倒さないといけない相手。1年間やってきたことが間違っていなかったと証明したい」と、仙台大・辻本が言い切った。昨年大会も初戦で国学院大と対戦。8回表まで2―0リードもその裏に5点を奪われ、3―5で逆転負けした。3番・遊撃で3打数1安打に終わった辻本は、「気がついたら点が入っていて、気がついたら負けていた」。自身の打席やシートノック時の映像を1か月に1度見返しては、悔しさを胸に秘めてきた。
飛躍の1年を勝利で締めくくる。7月のハーレムベースボールウィーク(オランダ)の大学日本代表に選出。同世代で高いレベルの選手とともにプレーし、多くを吸収した。「気持ちの部分で余裕が出てきているし、常に最大限のパフォーマンスが出せるようになってきた」。チームも秋季リーグ戦でライバルの東北福祉大に連勝して全勝V、代表決定戦でも接戦を勝ち抜くなど勝負強さを見せた。「自分もチームも自信を持って戦える」と、成長した姿を見せる。
攻守ともに中心的存在だけに「(打撃は)チャンスに強いところを見せたいし、(守備は)取れるアウトを普通に取って、(他の選手が)取れないようなアウトも取っていければ」と話した。同じ相手に同じ舞台で雪辱の白星を飾り、目標の日本一へ続く道のりをスタートさせる。(広)
◆仙台大―国学院大昨年大会VTR 1回戦で対戦。2回に1点を先制すると、4回に川村友斗左翼手(現ソフトバンク育成)のソロ弾で追加点。しかし8回表に1死満塁の好機を逃すと、その裏に2本の適時打と犠飛で5失点した。9回表に内野ゴロの間に1点を返したが反撃及ばず、3―5で逆転負けした。
◆辻本倫太郎(つじもと・りんたろう)2001年8月11日、北海道生まれ。21歳。日章中では札幌南リトルシニアに所属。北海では2年秋から主将を務め、3年夏は南北海道大会8強。仙台大では3年春にベストナインを受賞。今年7月、大学日本代表に選ばれた。167センチ、72キロ。血液型A。右投右打。