全日本柔道連盟(全柔連)は18日、東京五輪男子66キロ級金メダルの阿部一二三、60キロ級金メダルの高藤直寿(ともにパーク24)が12月3~4日のグランドスラム(GS)東京大会を欠場すると発表した。ともに前大会の世界選手権が従来よりも遅い10月開催で、試合間隔が短いことから、強化スタッフと話し合い、今後の大会に向けたコンディショニングを考慮したと説明している。
両選手は世界選手権で優勝しており、GS東京も制すれば来年の世界選手権代表に内定する状況だった。高藤は全柔連を通じてコメントを発表。「自分自身の現在地と目指す場所に向けた長期的なスケジュールを踏まえた結果、回避するという結論に至りました。3年ぶりに日本で開催されるGS大会において戦う姿をお見せできず申し訳ありません。自分の目指すところに向かってしっかり取り組んでいきます」と語った。
また、阿部も「今の目標はパリ五輪での金メダルです。そのために必要なことに取り組む中において(全日本男子の)鈴木監督、古根川コーチには常に試合スケジュールの相談もさせていただいています。今回のGS東京については、これまでの結果と、中長期的な視野に立ったスケジュールを含めて検討した上で回避することにしました。引き続き、自分自身の目標に向けて前進できるよう頑張ります」との決意を述べた。