◆第53回明治神宮野球大会第1日 ▽大学の部1回戦 環太平洋大2―0国際武道大(18日・神宮)
2018年に準優勝した環太平洋大(中国・四国3連盟)が、国際武道大(関東5連盟第2)を相手に、参考記録ながらも継投で無安打無得点を達成した。徳山一翔が7回を無安打2四球に封じ、蛭子凌太郎(ともに2年)の両左腕と辻祐希斗(4年)の3投手で快挙を成し遂げた。
徳山は自己最速まで1キロに迫る147キロをマーク。公式戦で最も長く投げたのが4回2/3だったこともあり、7回の打席で代打を送られた。元広島監督・野村謙二郎氏の弟・野村昭彦監督に「代わるか?」と聞かれると「代打でお願いします!」と、あっさり降板を申し出た。
指揮官は「行くか? と言ったら、トレーナーにマッサージをしてもらっていた」と苦笑い。徳山は「本来以上の投球ができた。欲を出して四球とかを出してリズムを狂わせて負ける。次の投手を信じて勝ちにこだわった」と明かした。
無安打無得点は、1972年に中大の田村政雄(対東海大・1回戦)、同年に関大の山口高志(対慶大・準々決勝)、91年に慶大の若松幸司(対広島経大・準々決勝)、2012年に富士大の多和田真三郎(対国際武道大・準々決勝)が達成している。国際武道大は2度目の屈辱となった。